「自分の年収でローンは組める?」「過去の支払い遅れは影響する?」マイホームという夢を前に、住宅ローン審査への不安を感じていませんか?
ネット上の断片的な情報に触れ、かえって不安を募らせている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、審査の全体像から金融機関が重視する基準、通過率を上げる実践的な対策まで、不安を解消するための知識をわかりやすく解説します。
読み終える頃には漠然とした不安が解消され、マイホームへ向けて具体的に何をすべきかが明確になるはずです。
目次
住宅ローン審査の不安は知識で解消できる!まずは審査の全体像を知ろう
住宅ローン審査には難しくて不透明なイメージがあるかもしれません。しかし、仕組みを正しく理解すれば過度に恐れる必要はありません。まずは全体像を把握しましょう。
1. 審査は「事前審査」と「本審査」の2ステップで進む
住宅ローン審査には、大きく分けて「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2ステップがあります。事前審査は、購入物件が決まった段階で、年収や物件価格などから簡易的に融資可否を判断するものです。
事前審査は通常1週間程度とスピーディーで、融資額の目安がわかるため、安心して売買契約に進めます。
2. なぜ審査をするの?金融機関が見ているのは「きちんと返済してくれるか」
金融機関が審査を行う理由はシンプルで、「貸したお金を最後まで安定して返済してくれるか」を見極めるためです。数千万円という大金を最長35年にわたって貸し出すため、金融機関には大きなリスクが伴います。
そのため、申込者の「返済能力(年収や勤務先)」と「信用度(過去の金融取引履歴)」を様々な角度からチェックします。審査基準は、これらを測るためのものさしと言えます。
3. 不安な時こそ専門家と二人三脚で進めるのが成功への近道
住宅ローンの審査基準は、金融機関によって異なります。一人で悩まず、住宅ローンに詳しい不動産会社の担当者と一緒に進めることが、審査通過への近道です。
経験豊富な担当者は、状況に応じた金融機関の選定や書類準備をサポートしてくれます。不安な点は隠さずに相談し、心強いパートナーとして頼りましょう。
住宅ローンの不安、ひとりで抱えていませんか?まずは専門家にご相談ください。
金融機関が見ているのはココ!住宅ローン審査の3大重要項目
金融機関は様々な情報を基に審査しますが、特に重視するのは「返済負担率」「個人信用情報」「健康状態」の3つです。審査結果を左右するこれらの基準について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.【返済負担率】年収に対して、年間の返済額は多すぎないか?
返済負担率とは、年収に対する「すべてのローンの年間返済額」の割合です。住宅ローンだけでなく、自動車ローンやカードローンなどの借り入れも全て含めて計算されます。
基準は年収に応じて25%〜35%程度とされています。例えば年収400万円で30%の場合、年間返済額の上限目安は120万円(月々約10万円)です。まずはこの範囲に収まっているかが重要なチェックポイントとなります。
2.【個人信用情報】過去に延滞などお金のトラブルはないか?
個人信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴のことです。金融機関は審査の際、CICなどの信用情報機関に照会し、利用履歴を確認します。特に、延滞や債務整理などの金融事故(いわゆるブラックリスト)の有無は必ずチェックされます。
たとえ「うっかり」でも、長期延滞などの記録があると審査通過は極めて難しくなります。日頃から計画的な管理が重要です。
3.【健康状態】団体信用生命保険(団信)に加入できるか?
ほとんどの住宅ローンでは、「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須です。団信は、契約者が死亡・高度障害状態になった際、保険金でローン残高が完済される仕組みです。
そのため、健康状態によっては団信に加入できず、ローンを組めないケースがあります。ただし、加入条件が緩和された「ワイド団信」を取り扱う金融機関も増えているため、諦めずに相談することが大切です。
イエツグのサービスなら、資金計画の相談も可能です。
【ケース別】住宅ローン審査のよくある不安8選と今すぐできる対策
「自分の場合はどうだろう?」という個別の不安に応えるため、よくある8つのケースを取り上げます。それぞれの審査での見られ方と、今すぐできる対策を解説します。
1. 年収が低い、400万円台でも大丈夫?
年収400万円台でも住宅ローンは組めます。金融機関は年収額よりも「返済負担率」を重視します。借入希望額が年収に見合った範囲内であれば問題ありません。対策として、物件価格の見直しや頭金の準備が有効です。
2. 勤続年数が短い(1年未満)けど、審査に通る?
以前は「勤続3年以上」が理想とされていましたが、近年は1年未満でも申し込める金融機関が増えています。特に、同業種へのキャリアアップ転職などは考慮される場合があります。給与明細や職務経歴書で、安定した収入見込みを示すことが重要です。
3. 頭金(自己資金)がほとんどない場合はどうする?
頭金なしの「フルローン」も可能ですが、審査ハードルは上がります。少額でも頭金を用意すれば、「計画的に貯蓄できる」という良い印象を与えられます。借入額が減り返済も楽になるため、まずは貯蓄計画を立てましょう。
4. 契約社員や自営業(個人事業主)は不利になる?
正社員より審査が厳しくなる傾向はありますが、諦める必要はありません。契約社員は過去数年の収入証明で安定性を、自営業者は直近3期分の確定申告書で安定した事業所得を証明することが重要です。
5. 過去にクレジットカードの支払いを延滞したことがある
延滞記録があると審査は厳しくなります。まずは信用情報を開示し、現状を確認しましょう。記録が消えるまで待つ(通常5年程度)か、延滞に比較的寛容な金融機関を探すといった対策が必要です。
6. 他にもカードローンや奨学金の返済が残っている
他の借り入れ自体が問題ではなく、その返済額を含めた「返済負担率」が基準内かどうかがポイントです。オーバーする場合は、審査前に繰り上げ返済などで残高を減らしておくのが有効です。
7. 購入する物件が「既存不適格」や「再建築不可」と言われた
物件の担保価値も審査対象となります。「既存不適格」や「再建築不可」の物件は担保価値が低いと見なされ、融資不可や減額の可能性があります。こうした物件に強い金融機関を探すか、物件自体の見直しが必要です。
8. 持病がある、健康状態に自信がない
まずは通常の団信に申し込んでみましょう。否決された場合でも、「ワイド団信」や団信不要の「フラット35」といった選択肢があります。不動産会社と相談し、最適な道を探しましょう。
同じような不安を乗り越えた方の事例が参考になります。
審査前にコレやったら即アウト!やってはいけないNG行動リスト5選
住宅ローン審査は非常にデリケートです。良かれと思った行動や「うっかり」が致命傷になることもあります。審査申し込み前後で絶対に避けるべき5つのNG行動を紹介します。
1. 審査中に新たなローンを組む・クレジットカードを作る
審査中に新たな借り入れをするのは絶対にやめましょう。返済負担率が変わり、本審査で否決される原因になります。クレジットカードの新規作成も、信用情報照会が入るため避けるべきです。
2. 審査直前に転職する
勤続年数は安定性の指標です。たとえキャリアアップでも、審査直前や最中の転職は「安定性に欠ける」と判断されるリスクがあります。転職はローン実行後まで待ちましょう。
3. 複数の金融機関に一度に申し込みすぎる
比較検討は大切ですが、短期間に多数の事前審査を申し込むのは避けましょう。「お金に困っているのでは?」と心証を悪くする可能性があります。申し込みは2〜3行に絞るのが一般的です。
4. 申し込み内容で嘘をつく、情報を隠す
年収の水増しや借り入れ隠しは絶対にNGです。信用情報や公的書類で嘘は必ずバレます。発覚した時点で審査に落ち、その金融機関では二度と組めなくなる可能性が高いです。
5. スマホ本体の分割払いを延滞する
見落としがちなのが、スマホ本体の分割払いです。これも信用情報に登録される「ローン契約」です。うっかり延滞すると信用情報に傷がつき、審査に影響するケースがあります。
「これってNG?」と迷ったら、すぐに専門家へお電話ください。
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審査通過の確率を上げる!今日からできる準備と5つのコツ
審査はただ待つだけでなく、自ら通過率を上げる準備ができます。少しでも有利に審査に臨むための、今日からできる5つのコツを紹介します。
1.「個人信用情報」を自分で開示して確認する
まずは自分の正確な状況を知ることが重要です。CICなどの信用情報機関に開示請求し(手数料1,000円程度)、身に覚えのない記録や過去の延滞状況を把握しておきましょう。
2. 他の借り入れがある場合は、できるだけ返済しておく
完済できるものは完済するのがベストです。難しい場合も、できる限り残高を減らしておきましょう。返済負担率が下がり、審査に通りやすくなるという直接的なメリットがあります。
3. キャッシュカードやクレジットカードを整理する
不要なカードやキャッシング枠は解約しましょう。キャッシング枠は利用していなくても「潜在的な借金」と見なされ、返済負担率の計算に含まれる場合があります。カード整理で管理も楽になります。
4. 収入合算やペアローンを検討する
一人の収入で希望額に届かない場合、配偶者との「収入合算」や「ペアローン」を検討しましょう。世帯収入として評価され、借入可能額を増やせます。将来のリスクも考慮し、慎重に検討してください。
5. 不安要素に強い金融機関を選ぶ
金融機関によって審査基準や得意分野は異なります。自営業に寛容、勤続年数の条件が緩いなど、自分の不安要素をカバーしてくれる金融機関を、プロと相談して選びましょう。
その他、住宅ローンに関する疑問はこちらで解決できるかもしれません。
もし住宅ローン審査に落ちてしまったら?次に取るべき3つの行動
万が一審査に落ちても、諦める必要はありません。落ち込むよりも、冷静に次の対策を考えることが重要です。次に取るべき3つの行動を紹介します。
1. なぜ落ちたのか、不動産会社を通じて理由を確認する
まずは「なぜ落ちたのか」、理由の把握が最優先です。金融機関は直接理由を教えてくれませんが、仲介した不動産会社を通じておおまかな原因がわかることがあります。原因がわかれば対策を立てられます。
2. 審査基準が異なる他の金融機関に申し込んでみる
1社でダメでも、他で通らないとは限りません。審査基準は金融機関ごとに特色があります。最初の金融機関が苦手としていた要素も、他ならクリアできる可能性があります。すぐに次の候補を探しましょう。
3. 頭金を増やす、借入希望額を減らすなど条件を見直す
原因が返済負担率なら、条件の見直しが必要です。物件価格を下げて借入希望額を減らす、頭金を増やして再挑戦するなどの方法があります。少し条件を変えるだけで結果が変わることはよくあります。
万が一の場合も、イエツグが最後までサポートします。諦めずにご相談ください。
住宅ローン審査に関するよくある質問(Q&A)
最後に、住宅ローン審査に関するよくある疑問をQ&Aでまとめました。不安を解消し、万全の状態で審査に臨みましょう。
Q1. 事前審査に通れば、本審査も必ず通りますか?
A. 残念ながら100%ではありません。事前審査後に異なる事実(他の借り入れ等)が発覚した場合や、健康状態に問題が見つかった場合などに否決されることがあります。本審査完了までは、新たな借り入れなどは絶対に避けてください。
Q2. 審査にかかる期間はどのくらいですか?
A. 事前審査は3日〜1週間、本審査は1〜2週間程度が一般的です。書類不備や慎重な審査が必要なケースでは、それ以上かかることもあります。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
Q3. 審査に有利な申し込みのタイミングはありますか?
A. 決算期(3月や9月)は審査が緩くなると言われることもありますが、効果は定かではありません。タイミングを狙うより、ご自身の準備が万全になった段階で申し込むのが確実です。
上記以外の質問や、より詳しい話が聞きたい方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ:不安を対策に変えて、マイホームの夢を叶えよう
住宅ローン審査は「落とすための試験」ではなく、金融機関と無理のない返済計画を共有するためのプロセスです。
不安の正体を突き止め、正しい知識で対策すれば、道は開けます。
信頼できる不動産会社をパートナーにし、一人で抱え込まず専門家と相談しながら、マイホームの夢を実現させましょう。
イエツグは、あなたのマイホームの夢を全力で応援します。公式サイトもぜひご覧ください。
















不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士