「自営業だから、ローンは無理だろうか」
「歩合給の割合が高いけど、審査に通るか心配だ」
「転職したばかりの自分に、家なんて買えるはずがない」
マイホームという夢を前に、ご自身の「職業」が大きな壁のように感じていませんか。住宅ローンの審査で、職業が重要な要素であるのは事実です。
しかし、あなたの職業は、夢を諦める理由になりません。
なぜなら、金融機関が見ているのは職業名そのものではないからです。彼らが見ているのは、あなたの職業が示す「収入の安定性」。そしてその安定性は、あなたの準備と戦略次第で、十分に証明できます。
この記事では、なぜ特定の職業が不利と見なされるのか、その本質的な理由を解き明かします。さらに、その不利な状況を覆し、住宅ローン審査の承認を勝ち取るための具体的な戦略を、余すところなく解説します。この記事を読み終えるとき、あなたの不安は、夢を実現するための具体的な行動計画に変わっているはずです。
目次
金融機関が見ているのは「職業」ではなく「安定性」
住宅ローンの審査で、なぜ職業が問われるのか。その答えは非常にシンプルです。金融機関は、あなたに貸したお金を35年という長期間、滞りなく返済してもらえるかを知りたいのです。
そのため現在の年収の高さよりも「将来にわたって安定した収入が続くか」を最も重視します。職業は、その安定性を測るための一つの大きな判断材料に過ぎません。
金融機関が評価する「3つの安定性」
金融機関が評価する「安定性」には、主に3つの側面があります。まず「収入の安定性」です。毎月の収入に大きな変動がなく、予測可能であることが求められます。これが、歩合給よりも固定給が好まれる理由です。
次に「雇用の安定性」。倒産リスクが低く、長期雇用が期待できる会社に勤めているか。正社員か、契約社員か。勤続年数は何年か。金融機関はこういった点を見ます。
そして「勤務先の安定性」も重要です。会社の規模や業績、業界の将来性も評価の対象になります。同じ正社員でも、経営が不安定な業界の会社より、安定した業界の会社の方が評価は高くなります。
審査は「減点法」リスクを徹底的に排除する
住宅ローンの審査は、良い点を探す「加点法」ではありません。むしろ悪い点を探してリスクを排除していく「減点法」だと考えましょう。
高収入というプラス要素があっても、信用情報に傷がある、他に多くの借り入れがある、といったマイナス要素が一つでもあると、審査に通るのは難しくなります。職業が有利でも、それだけで安心はできません。
あなたの「安定性」をどうアピールし、どう弱点をカバーしていくか。専門的な知識が不可欠です。イエツグでは、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な資金計画をご提案します。
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【職業別】審査における評価の違い
金融機関の「安定性」という視点で見ると、職業はある種の評価の違いを生みます。これは公的なランキングではありません。しかし審査の現場では、実質的に次のような判断がされています。
審査で有利に評価される職業
金融機関から見て、長期的に安定した返済が見込める職業は、高く評価されます。
- 公務員
法律で雇用が守られており、失業リスクが極めて低いため、最も高い信用を得られます。 - 大手企業の正社員
勤務先の倒産リスクが低く、安定した収入や福利厚生が期待できるため、有利に評価されます。 - 医師・弁護士などの士業
高い専門性を持つ国家資格は、景気に左右されにくい安定した高収入の証明と見なされます。
審査で慎重に判断される職業
一方で、収入の変動リスクや雇用の継続性に懸念があると見なされる職業は、慎重な審査対象となります。
- 自営業者・フリーランス
収入が不安定と見なされやすく、事業の将来性を証明する必要があります。特に、節税のために経費を多く計上し、確定申告上の「所得」が低いと審査で不利になります。 - 歩合給の割合が高い職業(営業職など)
月々の収入が安定しないため、返済計画が立てにくいと判断されてしまいます。固定給部分がどれだけあるかが、評価のポイントになります。 - 非正規雇用の労働者(契約社員、派遣社員など)
契約が更新されないリスクがあり、雇用の継続性が保証されていないため、安定した返済能力を疑問視されがちです。
ご自身の職業が慎重に判断される条件に当てはまるからといって、諦める必要はありません。大切なのは、ご自身の状況を客観的に把握し、適切な対策を立てることです。イエツグでは、様々な職業のお客様の住宅購入を成功に導いた実績があります。
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職業だけで決まらない、審査に落ちる5つの共通理由
たとえ審査に有利な職業に就いていても、それだけで安心はできません。金融機関は、あなたの返済能力を多角的に評価します。職業以外の部分に問題があれば、審査に落ちる可能性は十分にあります。
ここでは、職業に関係なく、多くの人が審査に落ちる5つの共通した理由を解説します。
理由1:信用情報に傷がある
これは最も致命的な理由です。過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞した、債務整理を行った、といった金融事故の記録。この記録が信用情報機関に残っている場合、審査の通過は極めて困難になります。携帯電話料金の分割払いの滞納も、信用情報に影響するため注意が必要です。
理由2:勤続年数が短い
金融機関は、収入の安定性を示す指標として勤続年数を非常に重視します。転職したばかりで勤続年数が1年未満の場合、たとえ年収が上がっていても「収入がまだ安定していない」と判断され、審査で不利になるのが一般的です。
理由3:返済負担率が高すぎる
返済負担率とは、年収に占める年間のローン返済額の割合です。あなたが希望する借入額が年収に対して大きすぎると、この比率が高くなります。多くの金融機関は、この返済負担率の上限を30%〜35%程度に設定しています。この上限を超えると、返済能力を疑問視されます。
理由4:健康状態に問題がある
ほとんどの民間住宅ローンでは、「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須です。これは、あなたに万一のことがあった際にローンを完済するための生命保険です。持病や既往症など、健康状態に不安があると団信に加入できず、結果として住宅ローンを組めないことがあります。
理由5:他に多くの借り入れがある
自動車ローンやカードローン、キャッシングなど、住宅ローン以外の借り入れが多く残っている場合。それらの返済額も、返済負担率の計算に含まれます。他の借り入れが多いほど、新たに住宅ローンを組む余力が少ないと判断され、審査に通りにくくなります。
ご自身の状況で住宅ローンが組めるか不安な方、審査に一度落ちてしまった方。諦める前に、まずはイエツグにご相談ください。専門家があなたの状況を整理し、最適な解決策をご提案します。
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不利な職業でも審査に通るための対策
審査で不利と見なされやすい職業でも、諦める必要はありません。適切な準備と対策を行えば、審査を通過する道は十分にあります。
自営業者・フリーランスの場合
個人で事業を行う方は、事業の安定性を客観的な数字で証明するのが鍵となります。最低でも3期連続で黒字の確定申告を行い、安定した所得を示しましょう。住宅ローンの計画があるなら、節税目的で所得を過度に低く申告するのは避けるべきです。
また自己資金を多く用意し、借入額を減らすのも有効です。頭金を物件価格の2割以上準備できると、金融機関からの信頼は大きく変わります。
歩合給の割合が高い場合
収入が変動しやすい方は、複数年分の収入証明書(源泉徴収票など)を準備し、平均すれば安定した収入というのをアピールしましょう。収入に固定給部分がある場合は、その金額を明確に伝えるのが重要です。
また返済負担率に余裕を持たせた資金計画を立てて、収入の変動リスクをカバーできると示すのも一つの手です。
非正規雇用(契約社員・派遣社員など)の場合
雇用の継続性を示すのが最も重要です。同じ勤務先での契約更新の実績が長ければ、それは安定性の証明になります。また正社員登用の見込みがある場合は、その旨を金融機関に伝えるのが有効な場合があります。
頭金を多く準備して、他の借り入れを完済しておくといった、信用度を高める基本的な対策もより一層重要になります。
どの対策がご自身の状況に最適か、専門家と一緒に考えてみませんか。イエツグでは、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な金融機関のご提案も可能です。
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審査通過率を上げる3つの基本戦略
職業に関わらず、誰でも実践できる審査通過率を上げるための基本的な戦略があります。これから説明する3つのポイントは、あなたの信用度を底上げする上で非常に効果的です。
戦略1:頭金を準備し、返済負担率を下げる
自己資金、つまり頭金を多く準備するのは、最も強力な戦略の一つです。頭金が多いほど借入額は少なくなり、年収に占める返済額の割合(返済負担率)を下げられます。金融機関は、返済負担率が低い申込者を堅実と評価します。
戦略2:他の借り入れを整理・完済する
カードローンや自動車ローンなど、住宅ローン以外の借り入れがあるなら、できる限り申込前に整理・完済しておきましょう。他の借り入れがない状態は、あなたの返済能力に余裕があることの証明です。使っていないクレジットカードの解約も、信用度向上につながります。
戦略3:「フラット35」の利用を検討する
「フラット35」は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する住宅ローンです。このローンは、職業や勤続年数を問わないという大きな特徴があります。そのため自営業者や転職直後の方でも利用しやすい、有力な選択肢です。団信への加入が任意なのも、健康状態に不安がある方にはメリットになります。
これらの戦略をどう組み合わせるか、どの金融機関があなたに合っているか。一人で悩まず、専門家にご相談ください。イエツグが、あなたの住宅購入を全力でサポートします。
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まとめ
住宅ローンの審査において、職業が重要な判断材料であることは事実です。しかし、それが全てではありません。
金融機関が見ているのは、職業の背景にある「安定性」。そしてその安定性は、あなたの準備と戦略によって十分にアピールできます。
ご自身の状況を客観的に理解し、適切な対策を講じる。頭金を準備する、他の借り入れを整理する、フラット35を検討する。道は一つではありません。
あなたの職業は、マイホームの夢を諦める理由になりません。もし一人で進めるのが不安なら、イエツグがその道のりをサポートします。正しい知識と戦略で、住宅ローンの承認を勝ち取りましょう。
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不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士