不動産購入で失敗しないための方法を大公開!不動産会社を1社に絞ると危険な理由とは?

不動産の価格は決して安くないため、「不動産購入に失敗したくない」と多くの方が思うものです。しかし失敗したくないと思いながらも、物件探しの時に1社の不動産会社からしか話を聞かず、失敗する可能性を高めてしまっている方がたくさんいらっしゃいます。

そこで本記事では、不動産購入に失敗したくない人に向けて、以下の内容を中心に解説いたします。

本記事の内容を、もし私が営業マン時代にお客さまにお伝えしていたら、当時の上司から間違いなく叱責されていたと思います…。不動産会社がお客さまに知られたくない部分にまで踏み込んで解説しますので、ぜひご一読ください。

この記事でわかること
  • 1社の不動産会社からしか話を聞かないことが危険な理由
  • 複数の不動産会社から話を聞くべき理由
  • 何社の不動産会社から話を聞けば良いのか

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イエツグくん
不動産購入で失敗したくない人は必見の内容だよ!
執筆者 丹拓也
執筆者 丹拓也株式会社イエツグ代表取締役
不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

不動産会社を最初から1社に絞ると不動産購入で失敗する可能性が高い

不動産会社の絞り込みが危険な理由は、不動産会社の営業担当者の営業トークを鵜呑みにしてしまう危険性が高まるからです。

不動産会社のみならず、保険業や投資業など様々な業種で共通していますが、営業マンはお客様から商品を購入してもらって儲けを得る必要があります。そのため営業マンが発する言葉の中には、少なからず営業トークが入っているのです。

そして、話を聞いた不動産会社の数が少ないほど、営業マンの言っていることが営業トークなのか、正しいことなのか、判断が難しくなります。

もし現在お付き合いをしている不動産会社が1社の場合は、かなり危険です。

営業マンがあなたに間違った情報をお伝えしていると、あなたは間違えた情報をもとに不動産を購入をしてしまい、購入後に後悔してしまうかもしれません。

よって、不動産を購入するときはできるだけ多くの不動産会社から話を聞きましょう。複数の不動産会社から話を聞くと、あなたは不動産に関するさまざまな知識を吸収できるだけでなく、不動産営業マンから聞いた情報の間違いに気付ける力が身につきます。

不動産購入で失敗したくなかったら複数の不動産会社の不動産会社と接触すべし

不動産会社の仕組みを知っていると、複数の不動産会社から話を聞く必要性をより深く理解できます。

不動産会社の多くは出来高制

基本的にどの不動産会社を訪問しても、営業マンは熱心かつ必死に対応してくれるはずです。なぜなら不動産会社は、出来高制を採用しているところが多いからです。

出来高制の不動産会社に所属する営業マンは、毎月の売上によって、給与やボーナスが変わるだけでなく、月ごとに厳しいノルマを課せられています。ノルマを達成できなければ上司から半日説教されることも珍しくありません。

また完全歩合制の不動産会社では、売上の半分が給与として支給される場合もあります。つまり、全く売れなかった月の収入は0円になる代わりに、300万円の売上を上げられると150万円の給与を得られるのです。

このように不動産会社は、物件が売れるか売れないかによって収入が大きく変わるため、営業マンも物件を売ろうと必死になります。

取り扱っている不動産の情報は変わらない

「不動産会社が変わると検討できる物件が変わるのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし心配する必要はありません。売りに出されている物件の情報は、全国の物件情報が集約されたデータベースである「レインズ」に必ず登録されているため、どこの不動産会社でも同じ物件を紹介してもらえます。

レインズは、宅地建物取引業法の免許がある不動産会社であれば、物件の売却を請負った不動産業者に限らず、全国の不動産会社が登録されている物件情報を見ることができます。

一般の方は、SUUMOやアットホーム、ホームズといった不動産情報サイトで物件を探しますが、不動産会社がお客様に提案する物件を探すときは、不動産情報サイトではなく基本的にレインズを利用しています。

そのため「この物件はこの不動産会社でなければ購入できない」といったケースはとても珍しいのです。

一方で、不動産会社に違いが存在しないわけではありません。仲介手数料や提供しているサービスは、不動産会社によって異なります。

たとえば、弊社イエツグの仲介手数料は「18万2,900円の定額制」であるだけでなく、物件によっては「仲介手数料が無料+現金キャッシュバック」といったサービスを実施しています。

不動産会社の仲介手数料やサービスが異なるため、複数の不動産会社お付き合いをすると、よりお得に目当ての物件を購入できる可能性があります。加えて複数の不動産会社に相談すると、これまで気づけなかった物件のデメリットが見つかり、不動産購入に失敗する確率が下がるはずです。

イエツグくん
「複数」といってもどれくらいの不動産会社に相談するのが適切なんだろう……?

不動産購入で失敗しないためには「4社以上」の不動産会社に話を聞こう!

RSC不動産情報サイトが2017年に行った「不動産情報サイト利用者意識アンケート」によると、不動産を契約した人が物件探しの際に訪問した不動産会社の数は、平均で2.1社でした。

そして、同アンケートによると4割以上の方が1社の不動産会社しか訪問せずに物件を契約されていたのです。

この4割の方々の中には、不動産会社が変わっても選べる物件が同じであることをご存知でない方も含まれているかもしれません。

1社の不動産会社からしかお話を聞かないことが、必ずしも間違いではありません。しかし不動産購入を検討される方のうちの4割が、不動産購入が失敗する可能性の高い選択をしてしまっているといえます。

上位1割は4社以上の不動産会社に相談している

不動産を契約した方の4割以上が不動産会社を1社しか訪問していない一方で、約1割の方は4社以上の不動産会社を訪問して物件を購入されています。※出典:RSC不動産情報サイト「不動産情報サイト利用者意識アンケート(2017年)」

4社以上の不動産会社に足を運ぶと、不動産購入を成功させるために必要な知識が身についている可能性が高いです。そのため不動産を購入する際は、4社以上の不動産会社から話を聞いてみてください。

私のお客さまの中に、1年間で10社以上の不動産会社からお話を聞いて物件を探された方がいらっしゃいました。そのお客さまは、わずか1年の間で不動産業の経験が2年ある営業マンよりも豊富な知識を得ていたのです。

このお客さまの予算は、当初5,500万円ほどでした。しかし弊社が無料で作成したキャッシュフロー表で毎年の収支を確認した結果ご予算を目一杯使って物件を購入するのではなく、弊社で3,500万円の物件を購入して残りを貯蓄に回すという選択をされました。

このように複数の不動産会社から話を聞き、不動産に対する確かな知識を得られると、営業マンの言葉を鵜呑みにせず、ご自身のライフプランをもとに適切な物件を選べます。

多くの方が予算をオーバーする理由

不動産の購入を方の多くが、おおよその予算を決めていますが、物件の購入時には予算を遥かにオーバーするケースは珍しくありません。

物件の価格が高くなるほど、立地が良くなったり物件が大きくなったりと物件の質が上がっていきます。そのため、価格の高い物件ほど、お客さまの目には魅力的に映ってしまうものなのです。

一方で不動産会社からすれば、価格の高い物件をお客さまに買ってもらった方が売上は増えます。なぜなら不動産会社の売上となるのはお客さまから頂く仲介手数料であり、仲介手数料を上限である物件価格×3%+6万円としている不動産会社が多いからです。

以上のような事情から「予算は3,000万円だったのに、気付いたら4,000万円の物件を購入していた」といったケースもあります。

しかし予算を超えた物件を購入すると、住宅ローンの返済が厳しくなって、物件購入後の生活が苦しくなってしまうかもしれません。

複数の不動産会社に相談すると「ライフプランを見直してもう一度あなたが当初想定した予算まで金額を落としましょう」と提案してくれる営業マンと出逢えることがあります。

このようなお客さまのことを考えられる営業マンのもとで物件を探すと、不動産購入後にローン破産するリスクを下げることができ、マイホーム購入後のローン返済に対する不安を減らせます。

まとめ:複数の不動産会社に接触することで不動産購入で失敗しないための方法が見えてくる

不動産購入に失敗しないためには、1社の不動産会社だけで購入の検討を進めるのではなく、複数の不動産会社に足を運ぶことが大切です。

◯不動産購入の失敗を防ぐために知っておくべきこと
  1. 不動産営業マンはお客さまからお金を貰うという事実がある
  2. 営業マンの話をまずは疑い、複数の不動産会社とお付き合いをして客観性を持たせると営業マンの話が正しいかどうか判断する
  3. 取り扱っている物件はどこの不動産会社もほぼ一緒
  4. 4社以上の不動産会社とお付き合いすることで新たな発見や今後の人生で役立つ情報が得られる

あなたが実際に、不動産会社の営業マンに面と向かって「不動産購入に失敗しない方法を教えてください」といっても、本記事でお伝えしたような答えは、まず返ってきません。

「他にもあなたにぴったりな不動産会社がありますよ」と言ってしまうと、営業マンは売上を上げられるせっかくの機会を逃してしまうからです。

本記事でお伝えした内容は、今からすぐに実践できることです。不動産の購入に成功する可能性を少しでも高めたい方は、ぜひいろんな不動産会社に足を運んでお話を聞いてみてください。

イエツグは、住宅とともに想いを”人から人に継ぐ”という願いから付けた社名です。仲介手数料を格安・定額にすることで、節約できた費用を住宅の質を向上させるために使っていただきたいと考えております。住まいを”継ぐ”には、耐震性や価値を向上することが不可欠だと思うからです。 イエツグ代表の私、丹は、元消防士。東日本大震災で多くの家屋が倒壊し、大切なものを失った方々を目の当たりにしたことにより、既存住宅の価値を上げ、良質な住宅を流通させることがこの国の急務なのではないかと考えるようになりました。小さな会社ではありますが、社員一同、同じ志を持って対応させていただいております。ぜひ一度ご相談ください。
監修者 品木彰
監修者 小林だいさく金融ライター、ファイナンシャルプランナー。
大手保険会社で培った知識と経験から、保険、不動産、税金、住宅ローンなど幅広いジャンルの記事を執筆・監修。

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