「住宅ローンはどこで借り入れたら良いのだろう?」と悩まれる方は、非常に多いです。住宅ローンは、日本にあるほぼ全ての銀行が取り扱っており内容もさまざまであるため、選びづらいですよね。
しかし住宅ローンの選び方を誤り入念に検討せずに契約すると、「もっと有利な条件があったのに!」と後悔してしまうかもしれません。
そこで今回は、住宅を始めて購入される方でも分かりやすいように、失敗しない住宅ローンの選び方について解説します。
なお、住宅ローンの仕組みについて知りたい方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
- 住宅ローン金利の種類と選び方
- 住宅ローンの借入先
- 住宅ローンの借入先の選び方
不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士
目次
初心者でも分かる!住宅ローン金利の種類と選び方
住宅ローンを借り入れた場合、借入元本に利息を上乗せして返済しなければなりません。住宅ローンの利息は、前回の返済残高に金利をかけて計算するため、金利選択が住宅ローンの返済総額に大きく影響するのです。
また金利は、返済期間が長くなるほど利息負担も膨れ上がっていくため、1%の金利差で利息負担や返済総額に数百万円の差が出ます。
しかし、金利が低い住宅ローンを選べば良いわけではありません。住宅ローン金利は、金利タイプごとの特徴や違いを理解したうえで、ご自身に合ったものを選びましょう。
特徴 | 向いている人 | |
変動金利 | ・返済期間中の金利が市場の金利に応じて変動する・借り入れた当初の金利がもっとも低い | ・返済残高の多い借入当初に元本を効率的に減らしたい・日本の金利が急激に高くなるとは思えない |
固定金利 | ・借入から返済の終了までの金利が固定される・借入当初の金利がもっとも高い | ・金利の上昇に不安を感じたくない・毎月の返済額を固定したい |
固定期間 選択型 |
・住宅ローンの借入当初から一定期間の金利を固定する・固定期間中の金利は変動金利並みに低い | ・固定期間終了後に一括返済できる人・固定期間終了後に支出が減る可能性のある人 |
ただし住宅ローンの詳細な選び方は、時代によって異なります。
今後は、コロナと共存するwithコロナ時代になるといわれており、より慎重な判断が求められます。そのような時代において、有効な住宅ローンの金利タイプの選び方を知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
また2020年8月現在の住宅ローン金利は、以下の記事をご確認ください。
銀行だけじゃない!住宅ローンの借入先
住宅ローンの借入先は、メガバンクやネット銀行以外にもあります。
民間の金融機関
住宅ローンは、以下のような民間の金融機関から借り入れられます。
- 銀行(メガバンク・インターネット銀行・地方銀行)
- 信用金庫
- 生命保険会社
- 農協(JA)
- ノンバンク(モーゲージバンク)
不動産会社から紹介される金融機関と組める住宅ローンは、提携ローンといわれており「独自の金利優遇が受けられる」「物件の審査がすでに終了しているため早く借り入れられる」などのメリットがあります。
しかし提携ローンが、住宅を借り入れる人にとって、最適であるとは限りません。金融機関によって、住宅ローンの金利や借入条件、審査基準、手数料の金額などが大きく異なるため入念に比較して選びましょう。
フラット35
フラット35は、民間金融機関が住宅金融支援機構と提携して提供される住宅ローンです。金融機関によって、金利や手数料などが異なるため、利用時は複数の金融機関を比較したうえで検討しましょう。
またフラット35では、以下の住宅性能が一定の基準を満たしていれば、フラット35Sが適用されて金利がさらに引き下げられます。
- 省エネルギー性
- 耐震性
- バリアフリー性
- 耐久性・可変性
公的ローン(財形住宅融資)
財形住宅融資とは、勤務先で財形貯蓄をしている方のうち、以下の条件を満たした人が利用できる公的な住宅ローンです。
- 勤務先で1年以上財形貯蓄を継続している
- 借入申し込みをする前の2年以内に財形貯蓄に預け入れを行っている
- 財形貯蓄の残高が50万円以上
財形住宅融資の金利は、2020年8月現在0.84%で、中小企業に勤務している人や子供を扶養する人は0.64%に引き下げられます。金利は、5年ごとに見直される仕組みです。
ただし財形住宅融資での借入可能額は、財形住宅貯蓄の残高の10倍まで(上限4,000万円)かつ住宅を取得する価格の90%までとなります。
住宅ローンの借入先の選び方
住宅ローンの借入先は、「安心できるからメガバンク」「金利が低いからネット銀行」と安易に選ぶのはおすすめできません。ここでご紹介する、4つのポイントを参考に選びましょう。
1.団体信用生命保険の保険料と保障内容
団体信用生命保険とは、借り入れた人がなくなったり重い障害状態になったりした場合に、その後の住宅ローンの返済が不要となる保険です。団信への加入が融資条件となっている場合、保険料は借入先の金融機関が負担してくれます。
ただし団信に特約を付帯させた場合は、金利に上乗せして保険料を支払わなければなりません。フラット35は団信への加入が融資条件ではないため、健康上の理由や借り入れた人の希望などで加入しない場合は、保険料分を引いた金利が適用されます。
また団信の保障内容や付帯できる特約は、金融機関によって異なります。中には、保険料を負担することなく、がんになった場合や一定期間働けなくなった場合も保障される団信があるため、金融機関ごとの保障内容を比較してみましょう。
2.保証料・手数料
金融機関によって以下の料金設定が大きく異なります。入念に比較した上で住宅ローンの借入先を選びましょう。
- 保証料:住宅ローンを滞納したときに残債を肩代わりする保証会社に支払う費用
- 事務手数料:住宅ローンを組んだ金融機関に支払う手数料
- 繰上返済手数料:繰上返済をする際に支払う手数料
- 借り換え手数料:借り換え時に発生する手数料
保証料は繰り上げ返済をした際に、返済額に応じた金額が払い戻されます。しかし事務手数料は、繰り上げ返済をしても戻ってきません。将来的に繰り上げ返済をする可能性がある場合、保証料の方が高額な金融機関や繰上返済手数料の安い金融機関を選びましょう。
3.特典の内容
住宅ローンを組む金融機関によっては、様々な特典や優待を準備しています。
例えば、イオン銀行で住宅ローンを組むとイオングループでの買い物が、実店舗とオンラインショップ問わず毎日5%オフになります。※2020年8月現在
また多くの金融機関が、住宅ローンを組んだ人のATM手数料や振り込み手数料を一定回数まで無料としています。手数料が無料となる回数や条件は、金融機関に異なるため比較して選びましょう。
以上の点から住宅ローンを組む金融機関は、日頃から利用する商業施設やサービスなどを踏まえて選ぶのも一つの方法です。
4.相談のしやすさ
住宅ローンの仕組みや特徴は難しい部分も多いため、知識が豊富な担当者のいる金融機関を選ぶことが大切です。専門的な質問をしてみたり、複数の金融機関に相談・比較したりして、安心して任せられるところを選びましょう。
また担当者が不誠実であった場合、トラブルが発生しても親切に対応してもらえない場合や、疑問点について丁寧に説明してもらえない可能性があります。そのため、電話や窓口の対応が丁寧な担当者のいる金融機関を選ぶと良いでしょう。
まとめ:住宅ローンは総合的に比較して選ぶのがおすすめ
住宅ローンは、金利タイプだけでなく借入先や団信の保障内容、手数料など様々な要素を考慮して選ぶことが大切です。複数の金融機関を比較して、最適な借入先を探しましょう。
とはいえ、複数の金融機関を比較する時間を確保できない方は多いはずです。そんな方は、弊社イエツグまでお気軽にご相談ください。
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大手保険会社で培った知識と経験から、保険、不動産、税金、住宅ローンなど幅広いジャンルの記事を執筆・監修。