入居後のトラブル対応はどうする?対処方法について詳しく解説

「入居してからマイホームに不具合が見つかった」「新築なのに設備不良で生活に支障が出る」など、入居後のトラブル対応に悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
念願のマイホームのはずが、実際に入居してみたらトラブルだらけ…。
といった悩みを抱える方は珍しくありません。
実際に、消費者生活センターなどの機関に、「マイホーム入居後のトラブル対応」などの事例について、相談が寄せられています。
そこで、今回は入居後に発覚したマイホームのトラブルにおける、「適切なトラブル対応」について解説。
対処方法や相談先などについてチェックしておきましょう。

執筆者 丹拓也執筆者 丹拓也
株式会社イエツグ代表取締役。
不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

マイホーム入居後のトラブル事例

まずは、マイホーム入居後のトラブル事例についてご紹介します。
一体どのような事例があるのか、自身とケースと照らし合わせながらチェックしていきましょう。

入居間もない時期の雨漏り

入居後に発覚するトラブルとして、比較的多いのが「入居間もない時期の雨漏り」です。
雨漏りと言うと、天井から水が滴ってくるイメージがあるものの、他にも雨漏りとして該当する状態があります。
例えば「窓を閉めているのに隙間から雨水が侵入してくる」「水の滴りは無いものの雨水による湿気で黒くカビている(変色)」なども雨漏りとして該当します。
この場合、工事から10年以内であれば保証されるケースがほとんど。
まずは、マイホームの相談をした担当者に事情を説明して、対応を促すことが大切です。

シロアリ被害や痕跡

新築の場合はあまり多い事例ではないものの、「シロアリ」に関するトラブルも0ではありません。
例えば、既にシロアリが巣を作っていたり、柱などの木材が食べられていたりといったトラブルがシロアリ被害として一般的です。
また、仮に上記のような被害が見つからなくても、「蟻道が見つかった」など、シロアリの存在が明確になるような痕跡があれば、これもシロアリ被害として判断できるでしょう。
木造建築のマイホームにとって、シロアリは深刻な被害をもたらす害虫の一つ。
マイホームを守るためにも、きちんとシロアリ被害に対して適切な対応をしなければなりません。
万が一シロアリ被害を放置した場合、「家屋の倒壊」「火災」「怪我」などの深刻な問題に陥ってしまうことがあります。
シロアリの被害・痕跡を見つけたら早急な対応を検討しましょう。

建物の傾き

「入居後に建物が傾いていることに気が付いた」といったトラブル事例もあります。
気が付くきっかけは人それぞれで「生活してから傾いているような気がした」「子供がボールで遊んでいたらいつも一定の方向に転がっていく」などがヒントとなっているようです。
建物の傾きに関しては、自身や家族だけでの対応は難しいのが現状。
不動産業者や工事の担当者などを交えて相談する必要があります。
そのうえで、必要な対応を検討していかなければなりません。

設備故障

入居後のトラブルとして、よくある事例といえるのが「設備故障」です。
「蛇口をひねると水が漏れる」「電気の使い方に問題はないのにブレーカーが落ちやすい」「浴室暖房機が正常に作動しない」など、一口に設備故障といっても具体的なトラブル内容は様々。
設備故障は生活に支障が生じてしまうだけではなく、最悪の場合命にも関わる問題です。
設備故障は、放置せずに適切な処置が重要といえます。

扉の不調

ぜひ注目してほしいのが「扉の不調」です。
開閉するとキーっという音がなる、開閉がスムーズにできない、などの問題はありませんか?扉の不調は「ま、これぐらいいいか」と諦めてしまう方が多いものですが、入居間もないうちであれば、扉の不調は「瑕疵担保責任」として、調整や修繕などの対応をしてもらえます。
生活上大きな不便を感じないことから、トラブルとして相談するケースが少ない項目ですが、快適な暮らしを実現するためにもしっかりと相談しておくことをおすすめします。

入居後の適切なトラブル対応方法

上述した通り、マイホームへの入居後に様々なトラブルが発覚するケースは多いです。
しかし、万が一トラブルが発覚した場合、どのようにトラブル対応を実施するのが適切なのでしょうか。
ここからは、万が一入居後にトラブルが発覚した場合の「適切なトラブル対応」について詳しく解説します。

まずは担当者に相談

マイホームを購入するにあたって、窓口として対応していた担当者に相談をしましょう。
トラブルの内容や詳細、生活するにあたってどのような不便を感じるかなどを正確に説明することが大切です。
担当者がスピーディーに対応できるよう、なるべく細かく説明しておきましょう。
また、深刻な雨漏りや水漏れなど、緊急を要するトラブルの場合は、その要旨もしっかりと伝えて出来る限り早めの対応を希望することが大切です。

トラブルの状況をカメラで撮影しておく

必要に応じて、トラブルの状況をカメラで撮影しておきましょう。
担当者が現場を確認するにあたり、あらかじめ写真で撮影したものを確認してもらうと、その後の現場の確認作業がスムーズに進みやすくなります。
トラブルが発生している場所や状態が分かるよう、必要に応じてライトを照らして撮影することもおすすめです。
可能であれば、担当者が現場確認に来る前にメールや郵送などで送付しておくと、担当者側で関係者と共有してもらえることもあります。
このとき、撮影する機器は携帯電話やスマホのカメラで問題ありません。
見やすいように工夫しながら撮影しておきましょう。

ひとまず応急処置を済ませておく

担当者に相談をしても、即日で対応してもらえるとは限りません。
修繕や工事までに時間がかかることが多いため、可能な範囲で応急処置をしておく必要があります。
とくに「雨漏り」は部屋が汚れたり、濡れたりして日常生活に支障が出てしまうもの。
雨漏りしている部分にタオルをあてたり、バケツで床の濡れを予防するなどして、無理のない範囲でトラブル対応をしましょう。
また、キッチンのガスコンロ周辺にトラブルがある場合は、万が一の火災リスクに備えて、「元栓をしめる」といった対応も必要です。
トラブルの内容によって応急処置の内容も異なるため、適切な対応をイメージしながら実施しましょう。

入居後のトラブル対応の注意点

入居後にトラブルが発生した際に、「やってはいけないこと」がいくつかあります。
ここからはトラブル対応における注意点について見ていきましょう。

自己判断で修繕しない

注意点として、まず挙げられるのが「自己判断での修繕をしない」というものです。
例えば「雨漏りしているから自分で直してみよう」と、自己流で修繕してしまうと状況が悪化してしまう可能性があります。
DIYや日曜大工が得意な方であっても、自己判断での修繕は好ましくありません。
よほど危険な状態でない限りは、修繕作業は専門の業者や工事担当者にお任せすることが大切です。

自分で修理業者などに依頼しない

入居後にトラブルを発見した際に、「自分で修理業者に依頼する」というのは好ましくありません。
トラブルの内容によっては、法律で定められた保証のもとで修繕や工事を対応してもらうことができます。
わざわざ別途で費用を払って業者に依頼するのはもったいないといえるでしょう。
また、建築に携わった担当者だからこそ、既に家の構造を理解しているもの。
修繕作業や工事も正確にスピーディーに対応してくれるため、作業の失敗リスクが低いといえます。
入居後にトラブルが発覚してしまうと、慌ててしまい「即日工事」に対応してくれる業者に依頼したくなってしまう方は多いですが、一旦落ち着いて担当者と今後の計画を話し合うことが大切です。

入居後のトラブル発覚における相談先

入居後にトラブルが発覚した場合、どこに相談すればいいの?といった疑問を抱えている方も多いですよね。
ここからは、具体的な相談先についてご紹介します。

契約の担当者

入居後にトラブルが発覚した場合は、まずは「マイホーム契約時の担当者」に相談しましょう。
トラブルに関わらず「疑問点」「不安点」「要望」なども、基本的にはまず契約担当者に相談をします。
マイホーム関連の相談の窓口として機能しているため、何かあれば真っ先に相談する場所という認識で問題ありません。
ただし、担当者が不親切であったり、対応に不信感があったりする場合は、次のような別の機関への相談も可能です。

公益財団法人

マイホーム関連の相談先として利用できるのが「公益財団法人」です。
公益財団法人とは、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの窓口として「住まいダイヤル」を提供している団体で、国土交通大臣の認可を受けています。
そのため、不動産業界の会社の利益のために動くといったことはなく、あくまでも中立な立場として、相談を受けています。
相談料は無料で、建築士や弁護士にアドバイスを受けられるほか、1時間までであれば無料で面談も可能です。
契約の担当者への相談では、解決しない場合の相談先として覚えておきましょう。

第三者の一級建築士

あまり知られていませんが、建築に携わっていない第三者の一級建築士に相談することもできます。
ホームインスペクションという住宅診断を受けることができ、マイホームの問題点を客観的に調査してくれます。
自身が把握している他にもトラブルが発覚する場合もあるため、必要に応じてホームインスペクションを検討してみてください。

入居後のトラブル発覚を防ぐためには?

入居後にトラブル対応に追われるのは、時間的にも手間の面でも負担が大きいのが事実。
そのため、入居前にきちんと建物の状態を確認しなければなりません。
ここからは、入居後のトラブル発覚を防ぐためのポイントについて解説します。

入居前に隅々まで状態を確認する

まずは、隅々まで建物の状態をチェックしましょう。
壁や床、天井といった目に見える部分はもちろんのこと、床下や屋根裏なども確認しておくことをおすすめします。
シロアリ被害や雨漏りに関しては、目に見える部分に痕跡がないことがほとんど。
生活スペース以外の部分にもしっかりと目を向けるようにしましょう。
また、「目立たない傷が付いていないか」「汚れはないか」「凹みや軋みがないか」なども確認しておくと良いでしょう。

普段生活している力加減で設備に触れる

普段生活している力加減で設備に触れてみることも大切です。
ドアや窓の開閉、蛇口をひねる、壁に寄り掛かるなど、入居後の生活を想定して、力加減を考えながら設備を使用してみましょう。
新築となると、出来立ての建物でもあることから新調に設備に触れる方が少なくありません。
しかし、これでは、設備の不調に気が付きにくく、後々のトラブルの原因となってしまいます。
また、小さな子供がいる場合は、子供達が走り回ることも想定し「床の軋みは気にならないか」「2階の足音が1階で気にならないか」などをチェックしておきましょう。

実際に設備を使用する

実際に設備を使用することも、入居後のトラブル発覚を防ぐためのポイントです。
例えば、蛇口をひねって水やお湯を出す、電気をつけてみる、床暖房をつけてみるなど、あらゆる設備を使用してみましょう。
その際に、水やお湯が出にくい、電気がつくまでに時間がかかる、床暖房が正常に機能しないなどの問題があれば、その場で確認してもらうことができます。
入居前にトラブルの改善へと進めてもらうことができるため、入居後の手間を減らすことにつながります。

入居後のトラブル対応は適切に

今回は入居後のトラブル対応について解説しました。
念願のマイホームを購入したものの、入居後にトラブルが発覚したというケースは実際に発生しています。
適切にトラブルを解決するためには、正しい対処法について把握しておくことが大切です。
マイホーム購入後のトラブルに悩まされている方や、不安を感じている方は、正しいトラブル対応について今一度理解を深め、適切な対処を心がけましょう。

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