不動産の購入を検討する際、相談の窓口になるのが営業マンです。豊富な実績と知識をもつ営業マンは、非常に頼りになる存在。しかしあなたの目の前にいる営業マンが、そんな腕利き営業マンであるとは限りません。
営業マンの実力は、不動産の購入の結果に大きな影響を及ぼす場合もあります。そこで今回は、危ない不動産営業マンを見極める3つのポイントをご紹介します。
これからお伝えするポイントを押さえて、取引を安心して任せられる頼れる営業マンを探しましょう。
- 計算ができない営業マンを見抜く「魔法の質問」
- 現地販売会にいる営業マンが危ない理由
- ベテラン風営業マンが意外と危ないワケ
危ない営業マンを見抜く3つのポイントを教えるよ!
目次
注意が必要な不動産営業マン3選!
不動産購入の窓口となる営業マンは、全員が頼りになる腕利きとは限りません。抱えている問題はそれぞれの営業マンで異なりますが、次に紹介する3つのポイントを抑えて確認すれば、注意すべき営業マンであるか判断できるでしょう。
- 計算ができない
- 現地販売会にいる
- ベテラン風
これらの特徴を満たす営業マンは、なんらかの問題を抱えている営業マンである危険性が高いと判断できます。
ただしこの判断基準は筆者である丹独自の見解です。これらの条件に当てはまる営業マン全員に問題があるとは限りませんので、参考程度にご覧ください。
数百万の損につながっちゃう場合もあるんだ!
1. 「住宅ローンの計算ができない」不動産営業マンには注意
不動産会社の営業マンは、不動産物件を買ってもらうのが仕事。物件の購入に必須といえる住宅ローンについて知識が浅い営業マンは、あまり仕事熱心な営業マンとはいえません。
住宅ローンの最新情報は営業マンにとって必須
数千万円にも及ぶ高額のローンである住宅ローン。金利は日々変動しており、契約内容や契約タイミングによっては、トータルの支払い額が100万円も200万円も変わってしまいます。
お客様が最適な条件で住宅ローンを組めるよう、日々刻々と変化する住宅ローン事情についての勉強は、営業マンとしての必修科目といってよいでしょう。
腕利き営業マンを見極める質問
残念ながら、住宅ローンにあまり詳しくない営業マンでも、不動産の営業活動は行えてしまいます。そのため不動産を購入したい方は、目の前にたつ営業マンがしっかり勉強しているか、自ら確認しなければなりません。
どうやって営業マンが住宅ローンについて勉強しているか確かめる方法がわからない方も多いでしょう。そんな方々に、営業マンの住宅ローン知識を見抜く「魔法の質問」を伝授いたします。
営業マンの知識を確認したいなら、次の質問を投げかけてみてください。
私の年齢で組める最長期間で、都市銀行の最優遇金利でローンを組む場合、物件価格はいくらに抑えたらよい?
たったこれだけの質問ですが、しっかりと勉強していないと回答できません。30秒で回答できる営業マンは、最近の住宅ローンの傾向について勉強しており、顧客の利益への意識が高い傾向にあると判断してよいでしょう。
もちろん、支払金額は質問者の希望金額に変えていただいて結構です。
いつもここにいる営業マンにはちょっと注意が必要だよ。
2.「 現地販売会に常駐する」不動産営業マンには注意
不動産営業マンの業務範囲は広く、腕利き営業マンほど休む間もなく働いています。もてる時間のすべてを担当しているお客様のために使うため、長い待ち時間が必要である「現地販売会」には姿を見せない傾向があります。
土日祝日は営業マンの繁忙期
不動産物件を購入する顧客の多くは一般企業に勤めているため、土日祝日が休日にあたります。そのため不動産物件の案内、売買に必要な各種手続き、宅建士による契約手続きなどは土日祝日に集中。営業マンも、土日はそれらの業務対応を行います。
この傾向は季節や時期に左右されず、一年中を通じて繰り返されます。土日祝日は営業マンにとって常に繁忙期といえるため、腕利きであるほど現地販売会に手をかける余裕はないといえるでしょう。
現地販売会に常駐=契約が取れない営業マン
土日に行う業務の多くはすでに結ばれた契約に関する業務、または有力な見込み客に関する業務が中心です。そのため、契約が取れない営業マンは土日に行う業務がなく、現地販売会にまわされやすい傾向があります。
売買契約が取れない営業マンは利益を生み出せません。不動産会社側としては少しでも利益をあげられるよう、契約を持たない営業マンに現地販売会で契約を取らせたい思惑もあります。
もちろん、たまたま余裕ができた腕利き営業マンに会える場合もありますが、現地即売会に常駐する営業マンの実力は低めの傾向があるといえるでしょう。
実はベテラン風の営業マンは、必ずしも腕利きとは限らないよ!
3. 「一部のベテラン風」不動産営業マンには注意
営業マンの実力を判断する基準のひとつに「年齢」があります。若くハツラツとした新人営業マン、複数の部下をもつような貫禄の30代リーダー風営業マンなど、年齢から見える背景はさまざまです。
担当してもらうなら、ぜひ頼れるキャリアをもっている営業マンについて欲しいもの。そう考えている時に、業界歴ウン十年のような貫禄をもつ営業マンが現れたならどうでしょうか。一見頼れるベテラン風にみえるその営業マン、実は要注意人物かもしれません。
出世した営業マンは現場に出てこない
不動産会社の営業マンは、営業実績を基準に出世するのが一般的です。現場で成績を上げた営業マンは、早々に中間管理職やマネジメント層へ昇進。また取引額の大きなBtoB担当へ異動したり、個人投資家向けのセミナーを担当したりと、働くステージを変えていきます。
そのため、実績とともに年齢を重ねた営業マンは、個人向けの売買現場に姿を出しません。現場はこれから育てたい若手や、実績を与えたい有望株が中心となって顧客対応を行う傾向があります。
貫禄がある=実力があるとはいえない
一方で、年配のベテラン風営業マンは、昇進に足りるだけの営業成績を上げられておらず、出世街道から外れている可能性があります。
投資セミナーやBtoBといった新しいステージに向かうチャンスも与えられないまま、個人向けの現場で営業を続けているとすれば、経験値が高く実力のある営業マンである可能性は低いでしょう。
まとめ:頼れる不動産営業マンをしっかり見極めよう
不動産は多くの方にとって、一生ものの大きな買い物であり、そうそう頻繁に売り買いする商品ではありません。わずかな機会を後悔無く終えるためにも、売却に向けた細かい条件や購入後のライフプランまで、真摯に相談にのってくれる腕利き営業マンへお願いしたいものです。
営業マン選びに失敗すれば、不利な条件の住宅ローンや希望条件にかけはなれた物件の紹介など、いいことはなにもありません。
一生に大きな影響がある不動産売買に臨むなら、ぜひとも営業マン選びは慎重に行うようにしましょう。