「不動産の売却、決めたはいいけど、書類は何を準備すればいいの?」
「たくさんありすぎて、何がいつ必要なのかサッパリ分からない…」
不動産売却をスムーズに進める上で、避けて通れないのが「必要書類の準備」です。しかし、多くの書類を目の前にして、何から手をつければいいのか途方に暮れてしまう方も少なくありません。書類に不備があれば、最悪の場合、売却手続きがストップしてしまう可能性もあります。
ご安心ください。この記事は、あなたがもう書類準備で迷うことがないように作られた「究極のTODOリスト」です。
この記事を最後まで読めば、
- 不動産売却の全工程で必要な書類のすべて
- 「いつ」「どこで」「どうやって」その書類を手に入れるか
- 万が一、重要書類を紛失してしまった場合の対処法
これら全てが明確になり、自信を持って、そして効率的に売却準備を進めることができるようになります。まずは最初のチェックリストで全体像を把握しましょう。
目次
〈第1章〉【全体像】これさえ見ればOK!不動産売却・必要書類の完全チェックリスト
不動産売却の手続きは、大きく分けて「①査定・媒介契約」「②売買契約」「③引渡し」「④確定申告」という4つのステップで進みます。まずは、各ステップでどのような書類が必要になるのか、全体像を一覧で把握しましょう。詳細は後の章で解説しますので、ここでは「こんな書類が必要になるんだな」とイメージを掴んでください。
ひと目で分かる!売却ステップ別・必要書類一覧表
タイミング | 主な必要書類 | 重要度 | 主な取得場所 |
① 査定・媒介契約 | 登記済権利証/登記識別情報固定資産税納税通知書物件の図面(間取り図など) | 推奨(あるとスムーズ) | 手元で保管 |
② 売買契約 | 本人確認書類実印・印鑑証明書 | 【必須】 | 手元/役所 |
③ 引渡し | 登記済権利証/登記識別情報(原本)固定資産評価証明書住民票(必要な場合) | 【必須】 | 手元/役所 |
④ 確定申告 | 売買契約書(購入時・売却時)のコピー各種領収書 | 【必須】(申告する場合) | 手元で保管 |
※上記は主な書類です。物件の種類(戸建て/マンション)や状況によって、これ以外の書類が必要になる場合があります。
全体像を見て、「やっぱり書類が多くて大変そう…」と感じた方もご安心ください。イエツグでは、お客様に必要な書類を分かりやすくご案内し、準備をサポートいたします。
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〈第2章〉【タイミング別】いつ何が必要?4つのステップで見る書類準備の段取り
最初のチェックリストで全体像を掴んだら、次は「いつ、何を用意すればいいのか」を、4つのステップに沿って具体的に見ていきましょう。書類集めは、タイミングが重要です。早めに準備すべきものと、直前で良いものを区別すれば、効率的に売却活動を進められます。
ステップ1:不動産会社に相談・査定を依頼するとき
この段階の書類は、必須ではありませんが、用意しておくことで、より正確な査定額を知ることができます。物件の情報を正確に伝えるための書類、と考えると分かりやすいでしょう。
- 登記済権利証 or 登記識別情報:あなたが本当の所有者であることを示すため。
- 固定資産税納税通知書:固定資産税評価額を把握し、査定の参考にするため。
- 間取り図、測量図など:物件の正確な面積や形を伝えるため。
ステップ2:売買契約を結ぶとき
買主が決まり、いよいよ契約を結ぶ段階です。ここでは、法的に「本人が契約した」ことを証明するための、極めて重要な書類が必要になります。
- 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど。
- 実印:契約書に押印するための、役所に登録した印鑑。
- 印鑑証明書:その実印が本物であることを証明する書類(発行後3ヶ月以内のもの)。
- 付帯設備表・告知書:物件の設備状況や欠陥の有無を伝える書類(不動産会社が用意)。
ステップ3:決済・物件を引き渡すとき
売却の最終日です。この日に、物件の所有権を完全に買主へ移すための、法務局での手続きに必要な書類を揃えます。
- 登記済権利証 or 登記識別情報(原本):所有権移転に必須。この日に司法書士に渡します。
- 固定資産評価証明書:登記にかかる税金(登録免許税)を計算するために必要。
- 住民票:登記簿の住所と現住所が違う場合に必要。
- 住宅ローン完済を証明する書類:ローンが残っている場合、完済したことを証明するために必要。
ステップ4:売却の翌年、確定申告をするとき
売却が完了しても、税金の手続きが残っています。売却で利益が出た場合や、特例を使う場合は、以下の書類を基に確定申告を行います。
- 売買契約書(購入時・売却時の両方)のコピー:いくらで買い、いくらで売れたかを証明するため。
- 仲介手数料などの領収書:売却にかかった経費を証明し、税金を計算するために必要。
各ステップで必要な書類の準備に不安がある方は、いつでも専門家にご相談ください。イエツグが、あなたの売却手続きを全面的にサポートします。
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〈第3章〉【書類別】これは何?どこで手に入れる?書類ごとの詳細ガイド
前の章で、どのタイミングで何が必要になるかが分かりましたね。この章では、特に重要ないくつかの書類について、「これは何のための書類で、どこで手に入るのか」を、もう少し詳しく解説します。いざという時に慌てないよう、しっかり確認しておきましょう。
カテゴリ1:本人を証明する書類
あなたが契約の当事者本人であることを公的に証明するための基本セットです。
- 本人確認書類、実印、印鑑証明書、住民票
印鑑証明書と住民票は、お住まいの市区町村役場で取得できます。印鑑証明書は発行後3ヶ月以内など、有効期限がある点に注意しましょう。
カテゴリ2:物件の権利を証明する最重要書類
これが、あなたがその不動産の正当な所有者であることを証明する、最も重要な書類です。
- 登記済権利証(権利証)/ 登記識別情報
物件を購入した際に法務局から発行され、手元に保管しているはずです。
【要注意】紛失した場合の対処法:この書類は再発行されません。もし紛失してしまった場合は、司法書士に依頼して「本人確認情報」という代替書類を作成してもらう必要があります。費用と時間がかかるため、売却を決めたらまずこの書類の有無を確認しましょう。
カテゴリ3:物件の詳細情報を示す書類
これらは、物件の物理的な状況やルールを示す書類です。
- 土地測量図/建築確認済証/マンションの管理規約など
戸建てなら土地の境界を示す「土地測量図」、マンションなら共同生活のルールブックである「管理規約」などがこれにあたります。基本的には購入時に受け取っているはずですが、見当たらない場合は不動産会社に相談すれば、入手方法を案内してくれます。
カテゴリ4:税金・ローンに関する書類
お金の計算や計画に不可欠な書類です。
- 固定資産税納税通知書/住宅ローン残高証明書
「固定資産税納税通知書」は、毎年役所から送られてくる税金の通知書で、査定の参考になります。「住宅ローン残高証明書」は、ローンが残っている場合に金融機関から発行してもらう書類で、売却計画を立てる上で不可欠です。
書類のことで分からない点があれば、一人で悩まずにご相談ください。専門家が丁寧にご説明します。
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〈第4章〉【ケース別】私の場合、他に何か必要?
ここまでは、一般的な不動産売却で必要となる書類を解説してきました。しかし、売却の状況によっては、これらに加えて特別な書類が必要になるケースがあります。代表的な3つのケースを見ていきましょう。
相続した不動産を売却する場合
親などから相続した不動産を売却する場合、あなたが正当な相続人であることを証明する必要があります。そのため、通常の書類に加え、「遺産分割協議書」や、亡くなった方(被相続人)が生まれてから亡くなるまでの「戸籍謄本(除籍謄本、改製原戸籍謄本)」などが必要になります。これらの書類は、相続人全員の合意のもとで売却が進められていることを示すために不可欠です。
共有名義の不動産を売却する場合
不動産を夫婦や親子などで共有している場合、売却には共有者全員の同意が必要です。そのため、契約や登記の手続きには、あなただけでなく、他の共有者全員の「本人確認書類」「実印」「印鑑証明書」をそれぞれ揃えなければなりません。一人でも欠けると手続きが進められないため、事前に全員と意思疎通を図り、協力して書類を準備することが重要です。
遠方に住んでいる場合
売却する不動産から遠く離れた場所に住んでおり、契約や決済の場に立ち会うのが難しい場合もあるでしょう。そうしたケースでは、あなたの代理人として手続きを行ってもらうために、司法書士などへの「委任状」が必要になります。委任状には、もちろんあなたの実印を押印し、印鑑証明書を添付する必要があります。
相続や共有名義など、複雑なケースの書類準備は特に専門知識が求められます。ご自身の状況に不安がある方は、迷わず専門家にご相談ください。
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〈まとめ〉書類準備は早めが吉。不安な点はプロに任せるのが成功の秘訣
不動産売却で必要となる書類は多岐にわたりますが、一つひとつは決して難しいものではありません。大切なのは、この記事のチェックリストを活用して、「いつ」「何が必要になるか」という全体像を把握し、早め早めに準備を始めることです。
特に、以下のポイントを覚えておいてください。
- 売却のタイミングに合わせて、必要な書類を計画的に準備する。
- 取得に時間がかかる書類や、紛失すると再発行が難しい書類(権利証など)から手をつける。
- 相続など、ご自身の状況に合わせて追加で必要な書類を確認する。
それでも、「書類集めが面倒だ」「自分のケースで何が必要か、やっぱり不安だ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。そんなときこそ、私たち不動産のプロにご相談ください。イエツグは、お客様の状況に合わせて必要な書類を的確にアドバイスし、準備をお手伝いすることはもちろん、面倒な税務申告(確定申告)は無料で代行しています。複雑な書類準備のストレスから解放され、安心して売却活動に集中したい方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
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不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士