「初めての家の売却、何から手をつければいいか分からない…」
「絶対に失敗したくないけど、何に気をつければいいんだろう?」
人生で何度も経験することのない、家の売却。大きな金額が動くだけに、誰もが「後悔したくない」と強く願うのは当然のことです。
ですが、正しい知識がないまま進めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまり、
「もっと高く売れたはずなのに…」
「売却後にトラブルが発生してしまった…」
と頭を抱えることになりかねません。
ご安心ください。この記事では、不動産売却のプロが、多くの人が陥りがちな「やってはいけないこと」を、失敗パターンとして徹底的に解説します。
そして、ただ禁止事項を並べるだけではありません。それぞれの失敗を回避し、あなたの家の売却を成功に導くための「正しい対策」まで、具体的にお伝えします。この記事を最後まで読めば、あなたは家の売却における地雷をすべて避け、自信を持って最高の売却を実現するための「最短ルート」を知ることができるでしょう。
目次
〈第1章〉【準備段階編】これをやると後悔確定!売却前にやってはいけない7つのこと
家の売却は、最初の「準備段階」でその成否の8割が決まると言っても過言ではありません。この段階での安易な判断や情報不足は、後々の売却活動に大きな影響を及ぼします。まずは、多くの人が陥りがちな7つのNG行動をしっかりと確認し、失敗の芽を摘んでいきましょう。
NG行動1:相場を調べずに不動産会社に丸投げする
【失敗パターン】不動産会社から提示された査定額が、市場価格と比べて高いのか安いのか全く判断できず、言われるがままに契約。結果的に、本来の価値より数百万円も安く売却してしまう。
【正しい対策】査定を依頼する前に、必ずご自身で相場を調べましょう。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」などで、近隣の類似物件がいくらで取引されているかを確認するだけで、不動産会社と対等に話すための「判断のモノサシ」を持つことができます。
NG行動2:1社にしか査定を依頼しない
【失敗パターン】たまたま訪れた1社の査定額や営業トークを信じ込み、契約。しかし、後から他の会社の方がもっと高く、良い条件で売ってくれたかもしれないと後悔する。
【正しい対策】時間や手間を惜しまず、必ず3社以上の不動産会社に査定を依頼しましょう。複数の会社を比較することで、おおよその相場観が掴めるだけでなく、各社の強みや担当者の姿勢まで比較でき、本当に信頼できるパートナーを見つけやすくなります。
NG行動3:査定額の「高さ」だけで不動産会社を選ぶ
【失敗パターン】最も高い査定額を提示した会社と契約。しかし、それは契約欲しさの「吊り上げ査定」であり、全く買い手がつかない。結局、数ヶ月後に大幅な値下げを提案され、時間を無駄にしてしまう。
【正しい対策】査定額の「高さ」ではなく「根拠」に注目してください。「なぜこの金額になるのか」を、具体的なデータに基づいて論理的に説明できる会社こそが、信頼に値します。
NG行動4:住宅ローンの残高を確認しない
【失敗パターン】売却活動を進め、いざ契約という段階になって、売却代金でローンを完済できないことが発覚。売却そのものが白紙に戻ってしまう。
【正しい対策】売却を考え始めたら、すぐに金融機関に連絡し、ローン残高を正確に把握しましょう。その上で、「売却価格 - 諸費用や税金 > ローン残高」となるか、必ずシミュレーションしておくことが重要です。
NG行動5:相談なしにリフォームや解体をしてしまう
【失敗パターン】良かれと思って数百万円かけてキッチンをリフォーム。しかし、買主の好みに合わず、リフォーム費用は全く売却価格に上乗せできなかった。
【正しい対策】大規模なリフォームは、費用を回収できないケースがほとんどです。壁紙の補修やクリーニングなど、清潔感を出すための最小限の補修に留め、大きな工事は必ず不動産会社に相談してから判断しましょう。
NG行動6:必要な費用や税金を計算に入れない
【失敗パターン】売却代金がほぼそのまま手元に残ると思い込み、新居の購入計画を立てる。しかし、後から高額な仲介手数料や税金の存在を知り、資金計画が完全に破綻する。
【正しい対策】売却価格から差し引かれる諸費用(仲介手数料、印紙税など)や、利益が出た場合の税金(譲渡所得税)を事前にリストアップし、手元にいくら残るのかを正確に把握しておく必要があります。
NG行動7:「仲介」と「買取」の違いを理解せず進める
【失敗パターン】少しでも高く売りたいのに、不動産会社に勧められるがままに「買取」を選択。早く売れたものの、市場価格より大幅に安い金額で手放してしまい、後から悔やむ。
【正しい対策】「仲介=高く売れる可能性があるが時間はかかる」「買取=早いが価格は安い」という基本的な違いを理解しましょう。ご自身の目的(価格重視か、スピード重視か)を明確にし、それに合った売却方法を選択することが大切です。
このように、準備段階には数多くの落とし穴が存在します。最も確実な失敗回避策は、この最初の段階から信頼できるプロに相談することです。イエツグでは、お客様の状況に合わせた最適な売却戦略を、無料でご提案します。
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〈第2章〉【売却活動中編】チャンスを逃す!販売中にやってはいけない7つのこと
いよいよ売却活動がスタートすると、購入を検討している人たちとの直接的・間接的な接触が始まります。この段階でのあなたの行動一つひとつが、売却価格や期間に大きく影響します。ここでは、販売のチャンスを自ら逃してしまう、7つのNG行動を見ていきましょう。
NG行動8:相場を無視した高すぎる価格で売り出す
【失敗パターン】「高く売りたい」という気持ちが先行し、相場からかけ離れた価格で売りに出す。結果、内覧の問い合わせすら全く入らず、時間だけが過ぎていく。長期間売れないことで「何か問題がある物件なのでは?」と見なされ、値下げしても売れにくくなる。
【正しい対策】希望価格を伝えることは大切ですが、必ず相場に基づいた「売れる価格」を不動産会社と相談して設定しましょう。少しだけ価格交渉の幅を持たせた戦略的な価格設定が成功のカギです。
NG行動9:不動産会社に全てを「丸投げ」する
【失敗パターン】契約後は不動産会社に任せきり。どんな広告が出されているか、問い合わせは来ているかなど全く把握せず、気づけば数ヶ月が経過。担当者を変えようにも、状況が分からず判断できない。
【正しい対策】不動産会社はパートナーです。週に一度は販売状況の報告を求めるなど、主体的に関与する姿勢が重要です。二人三脚で売却を進める意識を持ちましょう。
NG行動10:内覧の準備をせず、汚い部屋を見せる
【失敗パターン】「住んでいるのだから生活感があって当たり前」と開き直り、片付けや掃除をしないまま内覧を迎える。購入希望者は部屋の魅力より汚れや散らかり具合が気になり、購入意欲を完全に失ってしまう。
【正しい対策】内覧は「お見合い」と同じです。第一印象が全てと心得て、徹底的に掃除と整理整頓を行いましょう。特に水回りや玄関は清潔に。物を減らして部屋を広く見せるだけでも、印象は劇的に変わります。イエツグでは、売却前の無料ハウスクリーニングサービスもご提供しています。
NG行動11:物件の欠陥や不利な情報を隠して売る
【失敗パターン】小さな雨漏りや設備の不具合を「言わなければバレないだろう」と隠したまま契約。しかし、引き渡し後に発覚し、買主から修理費用の請求や契約解除を求められるなど、深刻なトラブルに発展する。
【正しい対策】把握している欠陥や問題点は、全て正直に伝えなければなりません。これは売主の義務(契約不適合責任)です。イエツグの無料ホームインスペクション(建物診断)のように、事前に専門家の調査で物件の状態を客観的に把握しておくことも、トラブル回避に非常に有効です。
NG行動12:価格交渉に一切応じない頑なな態度
【失敗パターン】購入希望者から少しでも値下げの打診があった途端、「1円も負けません」と交渉を打ち切ってしまう。その結果、購入意欲の高かった買主を逃し、その後何か月も買い手が見つからない。
【正しい対策】不動産売買において、価格交渉はごく一般的です。事前に「ここまでは譲れる」という最低ライン(下限価格)を決めておき、交渉のテーブルに着くことが大切です。その上で、交渉はプロである不動産会社に任せましょう。
NG行動13:内覧時に買主と直接交渉してしまう
【失敗パターン】内覧に来た買主と話が盛り上がり、「このエアコン、置いていってあげるよ」「価格も少しなら考えるよ」などと口約束をしてしまう。後からその約束が、正式な契約条件として要求され、断れなくなる。
【正しい対策】内覧時に立ち会う場合でも、価格や条件に関する話は絶対に自分で行わず、「担当者を通してください」と一貫した態度を取りましょう。余計な一言が、後々のトラブルの火種になります。
NG行動14:契約書の内容を読まずにサインする
【失敗パターン】専門用語が多くて面倒だからと、担当者に「大丈夫ですよね?」と確認しただけで契約書にサイン。後日、自分に不利な特約が記載されていることに気づくが、もう手遅れ。
【正しい対策】契約書は、あなたの権利と義務を定める最も重要な書類です。時間はかかっても、必ず一字一句目を通してください。少しでも疑問に思う点があれば、納得できるまで説明を求め、理解してから署名・捺印するのが鉄則です。
売却活動中の些細な行動が、大きなチャンスを逃す原因になります。イエツグは、このような失敗を未然に防ぐための具体的なアドバイスとサポート体制をご用意しています。
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〈第3章〉【売却・引渡し後編】最後の最後で大失敗!取引後にやってはいけない7つのこと
売買契約が成立し、物件の引き渡しが終わると、つい安心してしまうものです。しかし、売主としての責任や、やるべき手続きはまだ残っています。ここで気を抜くと、最後の最後で思わぬトラブルや金銭的な損失に見舞われる可能性があります。7つのNG行動を確認し、完璧なクロージングを目指しましょう。
NG行動15:合意なく私物(残置物)を残していく
【失敗パターン】「これはまだ使えるから、次の人のために」と良かれと思って古い家具やエアコンを残していく。しかし、買主からは「不要なゴミを置いていかれた」と見なされ、処分費用を請求される。
【正しい対策】契約書に特約がない限り、物件は空の状態で引き渡すのが大原則です。不要なものは、引き渡し日までに責任を持って全て処分または搬出しましょう。
NG行動16:引き渡し日に遅れる
【失敗パターン】引っ越しの準備が間に合わず、「数日だけ待ってほしい」と安易に買主に連絡。しかし、買主はすでに新しい生活の準備を進めており、仮住まいの費用などを損害として賠償請求される。
【正しい対策】引き渡し日は、契約で定められた絶対の期日です。何があっても間に合うように、余裕を持った引っ越しスケジュールを立てておきましょう。
NG行動17:契約後に自己都合でキャンセルする
【失敗パターン】「もっと良い条件の買主が現れた」「やはり売るのが惜しくなった」などの理由で契約解除を申し出る。結果、手付金を倍にして返す「手付倍返し」に加え、高額な違約金を支払う羽目になる。
【正しい対策】売買契約は、一度結んだら一方的には解除できません。契約の重みを十分に理解し、固い意志を持って契約に臨むことが大前提です。
NG行動18:契約不適合責任を理解していない
【失敗パターン】引き渡し後、買主から「雨漏りが見つかった」と連絡が入る。「もう売ったのだから関係ない」と対応を拒否した結果、裁判に発展し、多額の修繕費用と慰謝料を支払うことになる。
【正しい対策】売主は、引き渡し後も一定期間、契約内容と異なる欠陥(契約不適合)に対して責任を負います。万一のトラブルに備え、イエツグが無料で提供する「既存住宅瑕疵保証」のようなサービスに加入しておくのが賢明です。
NG行動19:税金の特例を調べずに納税する
【失敗パターン】売却で利益が出たため、言われるがままに税金を納付。後から、マイホームの売却なら3,000万円まで利益が控除される特例があったことを知り、数百万円もの税金を払い過ぎたことに気づく。
【正しい対策】居住用財産の売却には、非常に有利な税金の特例が多数用意されています。どのような制度が使えるか、必ず事前に確認し、最大限に活用しましょう。
NG行動20:確定申告をしない・忘れる
【失敗パターン】売却で利益が出た、あるいは税金の特例を使ったにもかかわらず、確定申告を忘れてしまう。数年後、税務署から連絡があり、本来の税額に加えてペナルティ(延滞税・加算税)まで課されてしまう。
【正しい対策】売却した翌年の2月16日から3月15日の間に、必ず確定申告を行いましょう。イエツグでは、面倒な確定申告の代行も無料で承っており、手続きの不安を解消します。
NG行動21:売却したお金をすぐ次の購入の頭金にしてしまう
【失敗パターン】売却で得た大きなお金を、すぐに次の家の購入資金やローンの頭金に充ててしまう。しかし翌年、忘れていた譲渡所得税の納税通知が届き、納税資金がなくて慌てる。
【正しい対策】売却によって課される所得税・住民税は、翌年に支払うことになります。売却代金の中から、あらかじめ納税資金を確保しておくことを絶対に忘れないでください。
売却後の手続きや責任まで見据えてサポートしてくれる不動産会社を選ぶことが、本当の意味で「安心な取引」につながります。
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〈まとめ〉失敗を避けることが、売却成功への一番の近道
家の売却で成功するためには、何か特別なテクニックが必要なわけではありません。今回ご紹介した「やってはいけないこと」を、売却の各段階で一つひとつ着実に避けていくこと。それこそが、あなたの資産価値を最大化し、後悔のない取引を実現するための、最も確実な方法です。
特に、最初のパートナーである不動産会社選びは、その後の全てのステップに影響を与える最も重要な分岐点です。以下の視点を忘れずに、信頼できるパートナーを見つけてください。
- 査定額の根拠は明確か?
- あなたに不利になる情報も、正直に話してくれますか?
- 売却後のトラブルを防ぐための、具体的な保証はあるか?
- 面倒な税金の手続きまで、サポートしてくれる体制があるか?
株式会社イエツグは、仲介手数料定額制という金銭的なメリットだけでなく、無料のホームインスペクションや瑕疵保証、さらには確定申告の代行まで、売主様のあらゆる不安を徹底的に解消するサービスをご用意しています。
「やってはいけないこと」を避けるための最善の策は、最初から「すべてを安心して任せられるプロ」を味方につけることです。ぜひ一度、私たちにご相談ください。
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不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士