不動産価格の相場の調べ方|売却前に正しい情報収集の仕方を確認

不動産会社に相談する前に、不動産価格を調べておきたいと考える方は多いはずです。相場はどのように調べればよいのでしょうか。お困りの方に向けて、正しい情報収集の仕方を解説します。このページをみれば、不動産価格の調べ方がわかります。売却前にチェックしておきましょう。

執筆者 丹拓也執筆者 丹拓也
株式会社イエツグ代表取締役。
不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

不動産価格の正しい情報収集の仕方

不動産価格は、原価法・取引事例比較法・収益還元法で判定されます。それぞれの概要は次の通りです。

  • 原価法
  • 対象となる不動産の再調達価格に原価修正を加えて不動産価格を求める。主に、建物の価格を求めるときに使用される。

  • 取引事例比較法
  • 似ている過去の取引事例をあつめて、修正・補正を加えて不動産価格を求める。

  • 収益還元法
  • 対象となる不動産が将来生み出すと予想される純収益の現在価値から不動産価格を求める。

    以上の方法で不動産価格を求められますが、実際に求めるには専門的な知識が必要です。より簡単に相場を知りたい方は、次の情報などを参考にするとよいでしょう。

    土地の相場を調べる

    公示価格・基準地標準価格

    土地の価格を調べるときに参考になるのが、公示価格と基準地標準価格です。それぞれの概要は次の通りです。

  • 公示価格:土地取引の目安として地価公示された標準地の価格
  • 基準地標準価格:公示価格を補完する基準地の価格
  • 公示価格は毎年3月下旬、基準地標準価格は毎年9月下旬に発表されます。公示価格の決定機関は国土交通省、基準地標準価格の決定機関は都道府県です。公示価格・基準地標準価格は、インターネットで調べられます。

    公示価格と基準地標準価格を参考にするときは、実際に取引された価格ではない点に注意が必要です。公示価格・基準地標準価格は、専門家の鑑定をもとに価格を決定しています。いずれも不動産価格の指標になりますが、実際の取引価格と差が出ることがあります。また、価格が公示されているのは、任意に定められた標準地と基準地だけです。よって、正確な相場を把握できないことがあります。

    土地総合情報システム

    そこで参考にしたいのが、国土交通省が運営している「土地総合情報システム」の「不動産取引価格情報検索」です。こちらを利用すれば、不動産購入者を対象にしたアンケート調査で把握した不動産価格を調べることができます。つまり、土地の実勢価格を知ることができるのです。公示価格・基準地標準価格と併用すれば、ある程度、正確な土地の相場を把握できます。

    戸建住宅・マンションの相場を調べる

    レインズマーケットインフォメーション

    戸建住宅・マンションの相場を調べるときに参考になるのが、指定流通機構が提供している「レインズマーケットインフォメーション」です。同サービスを利用すれば、東日本不動産流通機構・中部圏不動産流通機構・近畿圏不動産流通機構、西日本不動産流通機構が保有している取引情報などを知ることができます。具体的には、調べたいエリアで取引された不動産の「価格・建物面積・間取り・築年・成約時期・用途地域」などを調べることができます。よく似た不動産の取引情報を調べれば、ある程度の相場を把握することが可能です。

    土地総合情報システム

    国土交通省が運営する「土地総合情報システム」の「不動産取引価格情報検索」は、各エリアで取引された「土地と建物」「中古マンション等」の情報も提供しています。よって、同サービスを利用すれば、戸建住宅・マンションの取引価格も調べることができます。戸建て住宅・マンションの相場を調べるときに参考にしたい情報です。

    インターネット広告

    中古物件のインターネット広告も戸建住宅・マンションの相場を調べるときに参考になります。売主や不動産会社が、過去の取引事例などを参考に売れると思った価格を付けていることが多いからです。インターネット広告のメリットは、不動産情報サイトなどを利用すれば簡単に情報収集できること。手軽に情報収集したい方は、インターネット広告を活用するとよいでしょう。

    不動産価格の動向を調べる

    同じ不動産であっても、売却する時期により価格は異なります。よって、不動産を売却するときは不動産価格の動向を調べておくことも重要です。不動産価格の動向を調べるときに参考になるのが、国土交通省が発表している「不動産価格指数」です。不動産価格指数は、実際の取引情報から立地や特性などの影響を取り除いて指数化したものです。関東地方、中部地方、近畿地方など、広いエリアの不動産価格動向(住宅総合・住宅地・戸建住宅・マンション)を調べられます。不動産価格の時間的な変化を知りたいときに参考にするとよいでしょう。

    相場を知っておくことの重要性

    不動産価格の相場は、以上の方法で情報収集を行えば把握できます。土地の相場を知りたい方は公示価格や基準地標準価格などを、戸建住宅やマンションの相場を知りたい方はレインズマーケットインフォメーションなどを参考にするとよいでしょう。不動産会社に相談をすれば価格査定を行ってくれますが、最終的に売り出し価格を決めるのは売主です。よって、売主が相場を把握していないと見当はずれの価格を付けてしまうことがあります。不動産会社に相談する前に、ある程度の相場を把握しておくことが重要です。

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