「専任媒介契約を結んで3ヶ月。全く売れる気配がないし、担当者の対応もイマイチ…」そんな時、更新のタイミングで契約を切りたいけれど、どう伝えればいいか悩みますよね。気まずい思いをしたくないし、しつこく引き留められたら断れる自信がないという方も多いでしょう。でも安心してください。契約を更新しないことは、売主が持っている当然の権利です。
この記事では、相手を不快にさせず、かつ確実に契約を終わらせるための「断り方のメール文面」や「電話での会話例」を公開します。最後まで読めば、ストレスなく今の契約を終わらせて、新しい売却活動へと踏み出す勇気が湧いてくるはずです。
目次
まずは結論!契約の更新を断ることは「売主の正当な権利」であり違約金は0円
まず大前提として、専任媒介契約や専属専任媒介契約は、3ヶ月ごとに更新するかどうかを決めるルールになっています。期間が終わるタイミングで「更新しません」と伝えることは、何らルール違反ではありませんし、違約金も1円もかかりません。
むしろ、成果が出ないのにズルズルと更新し続けることの方が、あなたの大切な時間をドブに捨てることになります。不動産会社は仕事として契約を欲しがりますが、あなたは自分の資産を守るために、堂々と「NO」と言って良いのです。
3ヶ月でサヨナラ!トラブルにならずに契約を終わらせる「断り方の手順」
円満に、そして確実に契約を終了させるには、伝える「タイミング」と「手段」が重要です。準備不足のまま電話をしてしまうと、営業マンのトークに丸め込まれて、気づけば更新のハンコを押していた…なんてことになりかねません。主導権を握って終わらせるための、3つのステップを紹介します。
1.【タイミング】連絡は「満了日の1週間前」がベスト!直前すぎると揉める原因に
契約終了の連絡は、契約満了日の「1週間前から3日前」の間に入れるのがベストです。あまりに早すぎると、残りの期間「どうせ更新しない客だから」と営業活動をサボられる(干される)リスクがあります。逆に前日や当日だと、不動産会社側の事務手続きが間に合わず、トラブルになる可能性があります。「次回の更新はしません」と伝えるのは、契約が終わる直前のタイミングを狙いましょう。
2.【手段】電話よりも「メール」が絶対におすすめ!証拠を残して引き留めを防ぐ
断りの連絡は、電話ではなく「メール」で行うことを強くおすすめします。電話だと、相手はプロの営業マンですから、あの手この手で引き留め工作をしてきます。メールであれば、相手の話術に巻き込まれることなく、こちらの意思を一方的に、かつ明確に伝えることができます。また、「言った言わない」のトラブルを防ぐための証拠としても、メールは非常に有効です。どうしても電話が必要な場合でも、先にメールを送ってから補足として電話をするのが賢いやり方です。
3.【理由】正直に言う必要なし!「諸事情で一度見直します」が最強の魔法の言葉
「なぜ更新しないんですか?」と聞かれた時、正直に不満をぶつける必要はありません。「報告が遅い」「案内が少ない」などと言うと、相手は「これからは改善します!」と食い下がってきます。一番効果的なのは「親族と相談した結果、一度計画を見直すことになりました」といった、相手が介入できない理由を伝えることです。「それなら仕方がないですね」と思わせるような、家庭の事情や方針転換を理由にするのが、最も角が立たない大人の断り方です。
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そのまま送るだけ!状況別に使える「お断りメール」のテンプレート
いざメールを送ろうと思っても、どんな文章なら失礼にならず、かつしっかりと断れるのか悩みますよね。ここでは、あなたの状況に合わせてそのまま使えるメールの文面を用意しました。コピーして、( )の部分を書き換えるだけで、プロ顔負けの断りメールが完成します。
1.【基本】感謝を伝えつつ、きっぱりと終了を告げる「円満解約」の文面
件名:媒介契約満了に伴う契約終了のご連絡(物件名)
〇〇不動産担当者様
お世話になっております。(売主名)です。
現在お願いしている(物件名)の売却活動についてご連絡いたしました。
〇月〇日をもって契約期間が満了となりますが、親族とも話し合った結果、今回は契約の更新を見送らせていただくことになりました。
これまで熱心に活動していただき感謝しておりますが、一度売却計画を白紙に戻し、再検討したいと考えております。
つきましては、期間満了をもって契約を終了とし、お預けしている鍵の返却をお願いできますでしょうか。
短い期間でしたが、ご尽力いただきありがとうございました。
(署名)
2.【不信感】連絡が遅い、囲い込みが疑わしい時の「事務的」な文面
件名:媒介契約終了のお知らせ
〇〇不動産担当者様
(物件名)の売主、(売主名)です。
貴社との専任媒介契約について、期間満了となる〇月〇日をもって終了とし、更新はいたしません。
つきましては、契約終了日以降の販売活動の停止と、レインズおよびポータルサイトからの物件情報の削除をお願いいたします。
また、お預けしている鍵等は、速やかに下記住所までご返送ください。
本件に関しまして、電話等での更新の勧誘は固くお断りいたします。
よろしくお願いいたします。
(署名)
3.【事情変更】売却自体を一時中止する場合の「角が立たない」文面
件名:売却活動中止のご連絡(物件名)
〇〇不動産担当者様
いつもお世話になっております。(売主名)です。
この度、私の仕事の都合(転勤の中止など)により、急遽売却の計画自体を取りやめることとなりました。
そのため、貴社との媒介契約は期間満了をもって終了とさせていただきたく存じます。
精一杯活動していただいたにも関わらず、このような形になり申し訳ございません。
また売却を再開する際には、改めてご相談させていただけますと幸いです。
(署名)
囲い込みに疲れた方へ。イエツグは透明性のある取引をお約束します。
電話がかかってきたらどうする?営業マンを黙らせる「切り返しトーク集」
メールを送った後、慌てて営業マンから電話がかかってくることがあります。彼らは引き留めのプロですから、マニュアル通りの言葉であなたの決意を揺さぶってきます。そんな時、どう言い返せば相手が諦めるのか、最強の「切り返しトーク」を覚えておきましょう。
1.「今ちょうど検討中のお客さんがいます」と言われた時の神対応
これは営業マンがよく使う、引き留めの常套句です。「あと少しで売れるかも」と期待させて契約を延長させる手口です。
【切り返し】「そうですか。では、その方から『正式な購入申込書(買付証明書)』が届いたら連絡してください。それが届かない限り、予定通り契約は終了します。」口頭での「検討中」はいくらでも嘘がつけます。「書面」という証拠を求めることで、嘘ならばそれ以上何も言えなくなります。
2.「広告費をかけたのでもう少しチャンスを」と泣きつかれた時の返し方
情に訴える作戦です。「赤字になってしまう」と言われても、それは不動産会社の経営判断であり、あなたが責任を感じる必要はありません。
【切り返し】「頑張ってくれたことには感謝しますが、3ヶ月で結果が出なかったのは事実です。ビジネスとして判断させていただきました。」感謝の気持ちは伝えつつ、「ビジネス」という言葉を使って、情に流されない姿勢を示しましょう。
3.「他社に変えても売れませんよ」と脅された時のメンタルの保ち方
不安を煽ったり、他社の悪口を言ったりして、自分たちのところに留まらせようとするパターンです。
【切り返し】「次の依頼先はこちらで決めますので、ご心配には及びません。お気遣いありがとうございます。」相手の挑発に乗らず、冷静に「あなたには関係ない」と線を引くことが大切です。喧嘩をする必要はありません。ただ淡々と突き放しましょう。
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契約終了後にやるべきこと!鍵の回収と「個人情報の削除」を忘れずに
契約が終わっても、まだ安心はできません。後腐れなく終わらせるために、最後の「後始末」をしっかり行うことが、将来のトラブルを防ぐ鍵です。特に個人情報の扱いは重要です。これをしないと、忘れた頃にまた営業電話がかかってきます。
1.鍵や預けた書類は「郵送(記録が残る方法)」で速やかに返してもらう
空き家の売却などで鍵を預けている場合、契約終了日の翌日には返送してもらうよう手配しましょう。この時、「簡易書留」や「レターパックプラス」など、受け取りの記録が残る方法を指定するのがポイントです。万が一「返したはずだ」「届いていない」というトラブルになった時、記録があれば身を守れます。手渡しで受け取る場合は、必ず「受領証」を交わして、鍵が戻ったことを書面で残しましょう。
2.ネット広告やレインズから情報が消えているか、自分の目でチェックする
契約が終わったら、SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトで自分の物件を検索してみてください。もし契約終了後も掲載されたままであれば、それは「おとり広告」として無断で使われている可能性があります。すぐに不動産会社に連絡し、「契約は終わったので直ちに削除してください」と抗議しましょう。レインズ(不動産流通機構)の登録も、ちゃんと削除されているか確認できればベストです。
3.【重要】「今後、営業電話はしないでください」と個人情報の削除を要求する
契約が終わっても、不動産会社の顧客リストにあなたの名前が残っていると、「また売りませんか?」という電話がかかってきます。これを防ぐために、最後のメールや電話で「私の個人情報をリストから削除してください。今後の営業連絡は一切拒否します」と伝えておきましょう。個人情報保護法に基づき、削除を求めるのはあなたの正当な権利です。ここまでやって初めて、本当の意味での「契約終了」となります。
媒介契約の更新に関するよくある質問
契約の更新について、売主様からよくいただく質問をまとめました。「こんなことしたら違法かな?」と不安に思う前に、正しいルールを確認しておきましょう。知識があれば、不動産会社の言葉に惑わされずに済みます。
Q1.契約期間の途中でも解約できますか?違約金はかかりますか?
A.解約はできますが、費用を請求される可能性があります。3ヶ月の期間内にお客様の都合(気が変わった等)で解約する場合、不動産会社はそれまでにかかった広告費などの「実費」を請求することが認められています。また、約款によっては違約金が発生する場合もあります。余計な出費を避けるためにも、よほどの事情がない限り「期間満了(3ヶ月)での終了」を待つのが一番安全で賢い方法です。
Q2.一般媒介契約の場合も、更新しない連絡は必要ですか?
A.はい、契約書に「自動更新」の特約がある場合は必要です。一般媒介契約には法律上の期間制限がなく、「申し出がない限り自動的に更新する」というルールになっていることが多いです。放置しておくと勝手に契約が続いてしまうため、やはりメールなどで「更新しません」と伝えておくのが無難です。まずは手元の契約書を確認してみましょう。
Q3.次の不動産会社に、前の会社で失敗したことを話してもいいですか?
A.ぜひ話してください。それが次の成功へのヒントになります。「連絡が遅かった」「囲い込みをされた気がする」といった不満を次の担当者に伝えることで、同じ失敗を防ぐ対策を提案してもらえます。イエツグでは、他社で売れなかった理由を分析し、最適な販売戦略を練り直すことから始めます。失敗は隠さず、次の成功の糧にしましょう。
まとめ:情に流されるのは時間の無駄。キッパリ断って新しいスタートを切ろう
不動産売却において、成果の出ない契約を情で更新し続けることは、時間と資産の浪費でしかありません。「更新しない」という決断は、あなたが自分の資産を守るために踏み出す、ポジティブな一歩です。今回紹介したメール文面やトーク術を使えば、誰でもスムーズに契約を終わらせることができます。古いしがらみを断ち切り、イエツグのような信頼できるパートナーと新しいスタートを切りましょう。あなたの家を本当に大切に扱ってくれる不動産会社は、必ず他にもあります。
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不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士