この記事でわかること
- IT重説をスマホで受けるときのデメリット
- IT重説に活用できるアプリごとのデメリット
- IT重説で起きるトラブルの回避方法
IT重説は便利だけれど、無視できないデメリットもあるんだ。
執筆者 丹拓也

目次
トラブル回避のためにはまず「IT重説」を知ろう

現在のIT重説は、売買でも本格運用されています。 ただし、IT重説は物件名だけで決まる制度ではありません。宅建業者の対応体制、取引当事者の同意、通信環境、説明に必要な書面の準備などを事前に確認します。
売買取引のIT重説は、2021年3月30日から本格運用されています。 また、2022年5月18日からは、重要事項説明書などの書面を、相手方の承諾など一定の条件のもとで電磁的方法により提供できる制度も始まりました。IT重説、電子書面の交付、電子契約は別の手続きなので、利用できる範囲は担当会社へ確認してください。
IT重説にはテレビ通話ならではのデメリットがたくさん。
いつでも誰でも簡単にとはいかない面もあるんだ。
スマホでIT重説を受けるときのデメリット

高品質の画質・音声の回線が必要
IT重説の実施には、宅建士と契約者がお互いの姿と声をインターネット通信を通じて認識できる環境が不可欠です。 顔を写すためには通信に対応したカメラが必要です。その際にスマホやパソコンのカメラの画質が悪いと、宅建士が提示する宅建士証や契約書の内容がよく見えず、正常にIT重説を行えない問題が発生します。 また、回線状態によっては、説明の途中で音や映像が途切れ、説明の内容がわからなくなることもあります。IT重説中に通信が悪化し、説明内容が十分に伝わらないと、重要事項説明を行ったことにはなりません。 賃貸契約時の重要事項説明は1時間程度で終わるのに対し、売買契約時の重要事項説明は長ければ2~3時間ほどにもおよびます。説明時間が長くなればその分通信トラブルが発生するリスクも高まります。周囲に人がいない環境が必要
周囲に人がいない環境を作らなければならない点もデメリットのひとつです。 IT重説はインターネットのテレビ通話を利用して会話するため、少なからず話し声が発生し、周囲の迷惑になる場合があります。 宅建士からの説明は、ヘッドホンやイヤホンを利用し、周囲に声が聞こえないように対策できますが、契約者が回答する声を周囲に広がらないようにするのは非常に困難です。 宅建士への回答の一部には契約者の個人情報が含まれるため、不特定多数の人に聞かせてはいけません。また話し声そのものが周囲に迷惑になってしまう場合もあるため、IT重説実施時には、可能な限り周囲に誰もいない環境が求められます。IT重説でも、契約書類がすべてオンラインになるとは限らない
IT重説は、重要事項説明を映像・音声でオンライン実施する手続きです。一方、重要事項説明書等の電磁的方法による提供は書面の受け渡し方法に関する制度で、売買契約の電子契約とは別に確認する必要があります。 電子で受け取れる書面、本人確認の方法、電子署名の有無、紙での交付や印刷が残る書類は、取引の相手方・不動産会社・利用サービスによって異なります。『IT重説対応』だけを見て全手続きがオンライン完結すると判断せず、契約前に一覧で確認しましょう。国土交通省の書面電子化に関する案内も、受け取り方法を確認する際の一次情報として参照できます。
売買契約と手付金支払いにタイムラグが
署名押印した書類が不動産会社に到着後、手続きは買主が手付金を支払う段階に進みます。 対面で手続きを行う際には、書類に署名押印したその場で、買主から手付金が支払われるのが一般的です。 しかしIT重説では、署名押印から不動産会社の確認まで書類の移動があります。不動産会社が書類を確認してから契約者が手付金を振り込む手順となるため、対面契約時には不要な待ち時間が生まれます。 手付金は解約時の損害賠償や違約金として扱われるお金のため、不動産会社からすれば一刻も早く振り込んで欲しいところです。 しかしIT重説においては買主が能動的に振り込むのを待たなくてはならず、支払いが遅れることでトラブルになりやすいという側面も生まれます。
IT重説にチャレンジするときには、使う通話用のアプリにも気をつけてみよう!
IT重説する上でのアプリごとのデメリット

LINE
通話アプリとして有名な「LINE」は利用者が多く、使い方を理解しやすいのは大きなメリットです。 一方で他のアプリと比べ通信品質が悪化しやすい傾向があり、IT重説中に何度も質問しなければならなくなる恐れがあります。 また通話のためには「友だち」になることが必須なため、不用意に友だちを増やしたくない人にとっては大きなデメリットとなります。Google Meet
Googleが提供している「Google Meet」は、パソコンではブラウザから利用できますが、スマホ環境ではアプリを用意する必要があります。 また利用にはGoogleアカウントが必要であるため、事前にアカウントを作成しておかなければなりません。Zoom
ビデオ会議アプリとして利用者が拡大している「Zoom」は、スマホだけで無くPCでの利用にも、専用アプリのインストールが必要です。 またチャット機能が充実しておらず、IT重説中にテキストチャットで残したメッセージは、後から確認できません。Skype
テレビ通話用のサービスとして長い歴史をもつ「Skype」は、利用者も多くチャット機能も充実しています。 利用にはパソコン・スマホともにアプリのインストールが必要な上、アカウント作成も必須であるため準備に手間がかかります。また先にあげたアプリに比べ通信の品質が低く、比較的トラブルが起きやすい傾向が強めです。
いろいろデメリットはあるけれど、それでも便利なIT重説。
いくつかのポイントを注意しておけば、トラブル発生のリスクをぐっと抑えられるよ!
IT重説のデメリットを回避するための対策

機器・回線の準備
テレビ通話時にトラブルを起こさないように、性能がよい機器、通信状態のよい回線を用意しておきましょう。 もし新しい機器の購入費用、回線の契約費用が高額であると感じるなら、IT重説を受ける日に合わせてレンタル機器やレンタルWi-Fiを活用するのもオススメです。無人の環境を用意
IT重説で会話をしても周囲に迷惑がかからないよう、無人の環境を用意しましょう。できれば遮音性の高い自宅の部屋が望ましいです。 家庭の事情などで自宅を使うのが難しいようなら、カラオケルームやネットカフェの防音ルームのような防音設備が整っている部屋、または時間内は誰も入ってこないレンタルスペースの利用などを検討しましょう。担当者と連絡を密に取り合う
不動産会社の担当者と直接顔を合わせる機会が少ない分、連絡は密に取り合うように心がけましょう。 IT重説当日に書類が無くて慌てないよう、担当者と書類の到着日を確認。また書類の返送予定日や手付金の支払予定日も確認する必要があります。 IT重説は、関係者それぞれが着実に手続きを進めることで成り立つ取引です。予定されたスケジュール通りに進行することで双方に信頼が生まれ、よい取引につながるでしょう。まとめ:IT重説を活用した不動産売買はイエツグにおまかせ
IT重説は一般的な対面の不動産売買契約にはないデメリットをもつ手続き方法ですが、一方で無駄な移動の削減や新型コロナウイルスへの感染リスク防止など、多くの可能性を持っています。 弊社イエツグは社会実験開始当初から参加している59社の登録事業者のひとつとして、IT重説へ積極的に取り入れております。 インターネット技術の進歩により、今後ネットワーク上で完結する不動産取引が一般的になっていくことでしょう。リスクを負わない最先端の不動産取引をご希望の方は、ぜひイエツグまでご相談ください。
イエツグは、住宅とともに想いを”人から人に継ぐ”という願いから付けた社名です。仲介手数料を格安・定額にすることで、節約できた費用を住宅の質を向上させるために使っていただきたいと考えております。住まいを”継ぐ”には、耐震性や価値を向上することが不可欠だと思うからです。
イエツグ代表の私、丹は、元消防士。東日本大震災で多くの家屋が倒壊し、大切なものを失った方々を目の当たりにしたことにより、既存住宅の価値を上げ、良質な住宅を流通させることがこの国の急務なのではないかと考えるようになりました。小さな会社ではありますが、社員一同、同じ志を持って対応させていただいております。ぜひ一度ご相談ください。
監修者 亀梨奈美



























