「ウチの土地、ハザードマップで真っ赤になってる…」
ニュースで災害の話題が出るたびに、自宅の資産価値が心配になることはありませんか?かつて「土地を持っていれば安心」と言われましたが、今は違います。ハザードマップの色分けひとつで、資産価値が数百万円も変わる時代になったのです。
「不動産屋は『影響ない』と言うけれど、本当に?」その疑問は正しいです。実は、データで見ると価格への影響は明らかに出ています。この記事では、災害リスクが土地の値段にどう響くのか、そしてリスクがある土地を少しでも高く売るための戦略を、包み隠さず解説します。
目次
【結論】ハザードマップ指定は「資産価値」に直結する。統計データが示す残酷な現実
まず結論から言うと、ハザードマップで危険なエリアに指定されることは、資産価値にマイナスの影響を与えます。不動産業界には「気にしない人もいるから大丈夫」という楽観論もありますが、現実はもっとシビアです。
1.「影響はない」は不動産屋の嘘?研究データが示す約17%の価格下落
ある大学の研究データによると、浸水リスクがある地域の地価は、そうでない地域に比べて「約17%」も低くなるという結果が出ています。
これまでは「川沿いは景色が良い」などのプラス面で隠れていましたが、純粋にリスクだけで見ると、市場は正直に反応しています。3,000万円の土地なら約500万円のマイナス。これが「見えない減価」の正体です。
2.重要事項説明の義務化で「知らないで買う人」がいなくなった
2020年から、不動産を売買する時に「ここは水害ハザードマップの対象エリアです」と説明することが義務付けられました。
以前は「知らずに買ってしまう人」もいましたが、今は契約の直前に必ずリスクを突きつけられます。その結果、買い手から「危険な場所だから安くしてほしい」という値引き交渉が入るのが当たり前になりました。
3.災害リスクが「価格」と「売れやすさ」の二重割引を引き起こす
リスク指定の影響は、価格が下がるだけではありません。「売れるまでの期間」も長引きます。
「安くしないと売れない(価格の割引)」うえに、「安くしても買い手がなかなか見つからない(流動性の割引)」という二重の苦しみが待っています。特に災害のニュース直後は、この傾向が顕著になります。
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「色」で運命が変わる!イエローゾーンとレッドゾーンの決定的な違い
ハザードマップには様々な色がありますが、特に注意すべきなのが「水害」と「土砂災害」です。色の意味を知らずにいると、取り返しのつかないことになります。
1.浸水想定区域(水害):浸水深3m以上は価格への影響大
洪水などの水害リスクは、「どれくらい水に浸かるか(浸水深)」で評価が変わります。
床下浸水程度なら影響は限定的ですが、「3m以上(2階の床まで浸かる)」のエリアは敬遠されます。命の危険があるため、大幅な値下げをしないと売却は難しくなります。
2.土砂災害警戒区域(イエロー):建築制限はないが心理的瑕疵で値下げ圧力
通称「イエローゾーン」です。ここは家を建てるのに法的な制限はありません。
しかし、「土砂崩れの恐れがある」と知らされて喜ぶ人はいません。心理的な不安(心理的瑕疵)が強いため、周辺の相場よりも安くないと選ばれにくいのが現実です。
3.土砂災害特別警戒区域(レッド):住宅ローン不可で「売れない」リスク最大
通称「レッドゾーン」。ここは資産価値にとって致命的です。家を建てるには頑丈な壁を作るなどの厳しい規制がかかり、建築コストが跳ね上がります。
さらに最悪なのは、「多くの銀行で住宅ローンが組めない」ことです。現金一括で買える人しか顧客にならないため、市場価値は暴落し、タダ同然でも売れないことすらあります。
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2024年以降はさらに厳しくなる?「火災保険料」の高騰が招く実質利回りの低下
さらに追い打ちをかけるのが、火災保険料の値上げです。これまでは全国一律だった水災の保険料が、リスクに応じて格差がつくようになりました。
1.水災リスクに応じた「5段階の保険料率」導入で維持費が格差化
2024年度から、水災リスクの高さに応じて保険料が5段階に分かれます。最もリスクが高いエリアの保険料は、低いエリアの約1.2倍〜1.5倍になります。
「毎年払う保険料が高い家」は、買い手にとってランニングコストがかかる家です。その分、物件価格を下げないと割に合わないと判断されます。
2.保有コストの増加は「不動産価格の下落」に直結する(収益還元法の論理)
投資の世界には「維持費が上がれば、資産価値は下がる」という鉄則があります。
例えば、保険料が年間1万円上がると、資産価値は約25万円下がると計算されます。保険料の負担増は、ボディブローのように地価を押し下げる要因になるのです。
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【事例分析】千葉市美浜区に見る「リスク」と「利便性」のパラドックス
「危険な場所は全部下がるのか」というと、例外もあります。千葉市の埋立地エリア(美浜区など)の事例を見てみましょう。
1.液状化リスクが高くても地価が上昇するエリアの秘密
美浜区などは液状化リスクが高いエリアですが、地価は上昇傾向にあります。なぜなら、駅前の商業施設や都心へのアクセスといった「圧倒的な便利さ」があるからです。
市場は、「リスクはあるけれど、それ以上に住むメリットが大きい」と判断すれば、価格を維持・上昇させます。単純に「ハザードマップ=暴落」ではない良い例です。
2.「安全」よりも「便利」が勝るケースもあるが、個別取引では地盤改良費が引かれる
ただし、表面上の地価は高くても、実際の取引では調整が入ります。
家を建てる際、地盤が弱いと数百万円の「地盤改良工事」が必要です。土地の価格交渉では、この工事費の分だけ値引きされる(指値が入る)のが一般的です。見かけの価格に惑わされないようにしましょう。
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リスクありの土地を少しでも高く売るには?イエツグ流「手残り最大化」戦略
ハザードマップに入っているからといって、売却を諦める必要はありません。少しでも手元にお金を残すための戦略があります。
1.リスクによる値下げ分を「仲介手数料の節約」でカバーする
リスクがある以上、ある程度の値下げは避けられないかもしれません。それなら、売却にかかる経費(仲介手数料)を削って帳尻を合わせましょう。
3,000万円で売る場合、通常は約100万円の手数料がかかります。これをイエツグの定額制(約18万円)にすれば、80万円以上浮きます。これで値下げ分を補填するのです。
2.一般媒介で売れない場合は「業者買取」で早期現金化を目指す
個人向けの売却活動(一般媒介)で半年以上売れないなら、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」も検討しましょう。
価格は相場の7割程度になりますが、ハザードマップの説明義務によるトラブルリスクを回避でき、即座に現金化できます。「いつ売れるかわからない不安」から解放されるメリットは大きいです。
3.ホームインスペクションや地盤調査で「安全性」を証明する
「ここは大丈夫です」と口で言うより、データを出しましょう。地盤調査済みのデータや、ホームインスペクション(住宅診断)の結果を提示することで、買い手の不安を払拭できます。
特に「地盤改良済み」などの記録があれば、それは大きなアピールポイントになり、価格交渉を有利に進められます。
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ハザードマップと不動産価値に関するよくある質問
最後に、よくある疑問にお答えします。
Q1. ハザードマップは更新されますか?更新で価値が変わることは?
A. はい、更新されます。それによって価値が変わることもあります。
気候変動や堤防の整備状況に合わせて、自治体は数年ごとにマップを更新します。これまで対象外だった場所が新たに指定されると、資産価値が下がる可能性があります。最新情報をチェックしましょう。
Q2. マンションの2階以上なら水害リスクの影響はありませんか?
A. 部屋自体は無事でも、資産価値には影響します。
1階のエントランスや電気設備が浸水すると、マンション全体の機能が麻痺します(武蔵小杉のタワマン事例など)。管理費や修繕積立金の値上げにつながるため、上層階でも無関係ではありません。
Q3. これから土地を買うなら、どの色のエリアを避けるべきですか?
A. 「レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)」は避けるのが無難です。
命の危険があるだけでなく、将来売ろうと思った時にローンがつかず、売却が非常に困難になるからです。資産価値を守るという意味では、最も避けるべきエリアです。
災害リスクや不動産価値に関する疑問は、FAQページでも解説しています。
正しい知識で資産を守りましょう。
まとめ:リスクからは逃げられない。早めの判断とコスト削減で資産を守ろう
ハザードマップのリスクは、もはや無視できない「コスト」として不動産価格に組み込まれています。
- ハザードマップ指定は、価格と売れやすさの両方を下げる。
- 特にレッドゾーンや浸水深が深いエリアは影響大。
- 保険料の値上げも資産価値を下げる要因になる。
- 値下げが避けられないなら、仲介手数料を節約してカバーする。
「いつか上がるかも」と待っていても、災害リスクの評価が甘くなることはありません。リスクを正しく理解し、コストを抑えて賢く売却することが、あなたの資産を守る唯一の道です。イエツグは、そんなあなたの決断を全力でサポートします。
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不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士