住宅ローン金利の推移|2020年11月の過去記録と現在の確認方法

2020年11月の住宅ローン金利は、変化があった金利タイプもあれば、まったく変化がなかった金利タイプもあります。特定の金利タイプが下がりきるのを待っていた方は、本格的に検討するタイミングなのかもしれません。

この記事を読む前に:金利情報の更新について

2020年11月の金利表・金融機関の動きは、当時の市場を記録したアーカイブです。現在の申込み条件や金利を示すものではありません。

2026年7月時点で確認すること

  • 2026年7月のフラット35(21年~35年)の最頻金利は年3.14%です(融資率、住宅性能、借入期間、取扱金融機関などで適用条件は変わります)。
  • フラット35は、公式ページで借入期間・融資率・住宅性能などを含む最新条件を確認する。
  • 変動金利や固定期間選択型は、金融機関ごとに基準金利、優遇幅、適用条件、見直し時期が異なる。
  • 広告上の金利だけでなく、事務手数料、保証料、団信、固定期間終了後の条件を含めて比較する。

フラット35公式の最新金利・ご利用条件と、日本銀行の金融政策に関する最新情報を確認したうえで、申込先の金融機関にも相談してください。

本記事では、住宅ローン金利の変更点や今後の金利について解説していますので、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
  • 2020年11月現在の住宅ローン金利
  • 前月からの変更点
  • 住宅ローン金利が今後どうなるのか
【動画目次】 00:00 はじめに 00:59 1.2020年11月現在の住宅ローン金利と変化したポイント 03:25 2.新たな取り組みやキャンペーンを開始した金融機関 05:49 3.住宅ローン金利が今後どうなるのか 08:56 まとめ
執筆者 丹拓也
執筆者 丹拓也株式会社イエツグ代表取締役 不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。 保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・賃貸不動産経営管理士・外壁診断士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

2020年11月最新の住宅ローン金利を比較

2020年11月現在の住宅ローン金利は、以下の通りです。先月よりも金利が上昇した箇所は赤文字、下降した箇所は青文字で記載しています。
全期間固定金利 変動金利 固定期間選択型(10年)
三菱UFJ銀行 店頭 1.81% 0.575~0.725% 0.74%
ネット 0.475% 0.64%
みずほ銀行 店頭 1.21% 0.625~0.875% 0.85~1.10
ネット 1.06〜1.16% 0.475~0.725% 0.70~0.95
三井住友銀行 店頭 1.68% 0.575~0.775% 1.10~1.60%
ネット 1.28~1.68% 0.475~0.725% 1.10~1.55%
auじぶん銀行 0.41% 0.54〜1.52%
ジャパンネット銀行 0.38% 0.53%
住信SBIネット銀行 1.15〜1.57% (フラット35) 0.44% 0.66〜1.06%
ARUHI 1.11〜1.26%
※2020年11月時点の各金融機関のHPを参照し作成 ※記載の金利は各金融機関が2020年11月時点でもっとも高い優遇金利を加味した数値 ※住信SBIネット銀行以外の固定金利はフラット35ではなく各金融期間が独自に取り扱っている商品を掲載 ※ARUHIはスーパーフラット(団体信用生命保険加入)の数値を掲載 変動金利については、まったく変化がありませんでした。一方で全期間固定金利と固定期間選択型については、一部が変更されていますね。 2020年11月の変更ポイントは、以下の4点です。
前月からの主な変更点
  • ジャパンネット銀行が固定期間選択型の最小値を更新
  • 全期間固定金利(フラット35)が0.01%上昇
  • 三菱UFJ銀行が3年固定金利を0.34%に引き下げ
  • 住信SBIネット銀行が新たな引き下げプランを発表
それぞれについて、解説していきます。

ジャパンネット銀行が固定期間選択型の最小値を更新

ジャパンネット銀行は、10年固定期間選択型の金利を0.545%から0.53%に引き下げ、前月までの最小値であるauじぶん銀行の0.54%を下回りました。 10年固定期間選択型は、以下のようにジャパンネット銀行とauじぶん銀行が、最小値を争っています。
ジャパンネット銀行 auじぶん銀行
2020年8月 0.62% 0.55%
2020年9月 0.545% 0.55%
2020年10月 0.545% 0.54%
2020年11月 0.53% 0.54%
来月以降、auじぶん銀行がジャパンネット銀行に対抗して、10年固定期間選択型の金利を引き下げてくる可能性があります。

全期間固定金利型(フラット35)が0.01%上昇

全期間固定金利(フラット35)は、2020年10月に0.02%引き下げられましたが、今月再び0.01%引き上げられています。全期間固定金利の中でも、とくに利用者の多い融資期間21〜35年、融資率90%以下のフラット35(買取型)は、1.30%から1.31%に上昇しています。 全期間固定金利型が毎月わずかに変動しているのは、指標となる「新発10年物国債」の金利が日々変動しているためです。新発10年物国債は市場で取引されており、株式のように投資家の予想によって価格や金利が変わります。 住宅の売買契約を結んでから引き渡しまでの期間は、1ヵ月ほどです。住宅ローンの返済額は、物件が引き渡されて融資が実行されたときの金利で計算されます。 全期間固定金利で住宅ローンを組む場合は、購入を決断したときと実際に融資が実行されるときで金利が0.01〜0.02%変動すると想定しておきましょう

三菱UFJ銀行が3年固定金利を0.34%に引き下げ

三菱UFJ銀行は、ネット専用住宅ローンの3年固定期間選択型を0.39%から0.05%引き下げ、0.34%に引き下げました。これは変動金利の最小値であるジャパンネット銀行の0.38%すら下回る低金利です。 加えて、ネット専用住宅ローンの10年固定期間選択型も、0.64%に引き下げられています。 2020年9月時点で、三菱UFJ銀行の3年固定期間選択型は0.44%、10年固定期間選択型は0.74%でした。わずか2ヶ月で、三菱UFJ銀行は固定期間選択型を0.1%引き下げています。 また三菱UFJ銀行は、2020年10月にネット申し込み型の変動金利を0.475%に引き下げており、金利の引き下げ競争に積極的な姿勢をみせています。

住信SBIネット銀行が新たな引き下げプランを発表

住信SBIネット銀行は、新たなキャンペーンを開始しており、所定の条件に当てはまると変動金利が0.44%から最大で0.03%引き下げられて0.41%となります。 ただし変動金利を0.41%とするためには、三井住友信託銀行で投資信託の自動購入プランを申し込まなければなりません。 また、三井住友信託銀行で投資信託口座やNISA口座を開設したり、定期預金口座の申し込みをしたりすると、住信SBIネット銀行の変動金利が0,01%引き下げられて0.43%となります。

住宅ローン金利は今後どのように推移するのか考察

2020年11月当時の「今後の予測」は、現在の申込み条件や金利を判断する材料としてそのまま使えません。金利は金融政策、市場環境、金融機関の商品改定などで動くため、過去の値から将来の上げ下げを断定しないことが大切です。

2026年7月の確認例:フラット35は公式ページで最新条件を見る

2026年7月のフラット35は、返済期間21年から35年、融資率9割以下、新機構団信付きの場合の最頻金利が年3.14%と案内されています。ただし、適用金利は借入期間、融資率、住宅性能、金利引下げメニュー、取扱金融機関などで変わります。

フラット35公式の新規借入れ・最新金利情報で、申込み月の条件を確認してください。

変動金利は「上がる・下がる」を断定せず、見直し条件を確認する

変動金利は、金融機関ごとに基準金利、優遇幅、適用条件、金利の見直し時期が異なります。2020年当時の銀行名や金利水準を、現在の比較表として使うことはできません。比較するときは、広告の最低金利だけでなく、適用条件と返済額の変化を確認しましょう。

日本銀行の金融政策は住宅ローン金利に影響する要因の一つですが、政策の変更が各金融機関の適用金利に同じ時期・同じ幅で反映されるとは限りません。最新の決定事項は日本銀行の2026年金融政策に関する公表資料で確認できます。

固定期間選択型は、固定期間終了後の条件まで試算する

固定期間選択型は、当初期間の金利だけでなく、固定期間終了後にどの金利タイプを選べるか、優遇幅がどうなるか、返済額がどれくらい変わるかを確認します。金融機関には、金利上昇を想定した返済額の試算も依頼しましょう。金融庁も、変動型や一定期間固定型について、金利変動リスクと将来の返済額を適切に説明することを監督上の評価項目にしています。

金融庁の住宅ローン金利変動リスクに関する監督指針も参考になります。

実務メモ:金利の予言より、家計の耐久テスト

「来月下がるか」を当てにいくより、金利が上がった場合にも返済を続けられる借入額かを確認する方が、購入後の家計には役立ちます。借入額、返済期間、教育費、修繕費、手元資金を並べ、金融機関や住宅ローンに詳しい専門家へ相談してください。

まとめ:住宅ローンの選択は返済シミュレーションを確認して慎重な判断を

2020年11月は、変動金利に動きがありませんでした。前月までの様子から、変動金利はほぼ底値に到達しており、今後は固定期間選択型で金融機関同士の金利引き下げ競争が展開されると考えられます。 新型コロナウイルスにより先行きが不透明な状況では、低金利かつ一定期間は金利上昇の心配がない固定期間選択型住宅ローンが、魅力的に感じられるかもしれません。 しかし固定期間選択型は、返済シミュレーションを確認し、金利の固定期間が終了したあとのことも考えて慎重に選ぶ必要があります。 弊社イエツグには、FP住宅ローンアドバイザーといった有資格者が在籍しており、住宅ローンの選び方や資金計画の立て方のご相談も承っております。 またイエツグの仲介手数料は、定額制の182,900円(税別)。今なら、売主から仲介手数料いただける物件は「仲介手数料+現金キャッシュバック」のキャンペーンを実施しています。 2020年は、住宅を購入すべきか本当に悩ましい状況です。不安や悩みを解消して、金銭的な負担を抑えて住宅を購入できるのはイエツグだけ。ぜひ、お気軽にご相談ください。
イエツグは、住宅とともに想いを”人から人に継ぐ”という願いから付けた社名です。仲介手数料を格安・定額にすることで、節約できた費用を住宅の質を向上させるために使っていただきたいと考えております。住まいを”継ぐ”には、耐震性や価値を向上することが不可欠だと思うからです。 イエツグ代表の私、丹は、元消防士。東日本大震災で多くの家屋が倒壊し、大切なものを失った方々を目の当たりにしたことにより、既存住宅の価値を上げ、良質な住宅を流通させることがこの国の急務なのではないかと考えるようになりました。小さな会社ではありますが、社員一同、同じ志を持って対応させていただいております。ぜひ一度ご相談ください。
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監修者 品木彰
監修者 小林だいさく金融ライター、ファイナンシャルプランナー。
大手保険会社で培った知識と経験から、保険、不動産、税金、住宅ローンなど幅広いジャンルの記事を執筆・監修。

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