重要事項説明って何?不動産購入時にチェックすべきポイントとは

重要事項説明書をご存知ですか?

マイホームに限らず、賃貸契約などでも受け取る書類の一つで、契約にあたって必要なことが記入されています。しかし、多くの方は重要事項説明書にしっかり目を通しておらず、後々「こんなはずでは…」と頭を抱えることになってしまうケースが少なくありません。

そこで、本ページでは重要事項説明書のチェックポイントについて、詳しくご紹介します。

執筆者 丹拓也執筆者 丹拓也
株式会社イエツグ代表取締役。
不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

重要事項説明書とは

重要事項説明書とは、冒頭でも触れた通りマイホーム購入やマンション購入、賃貸契約時に受け取る書類のことです。

宅地建物取引業法で、書面に重要事項を記載することが定められており、契約や購入にあたって大切なことが記されています。

しかし、重要事項説明書は専門的な用語が大きく、見慣れない方にとっては「どう読むの?」「難しくて読みにくい」といった問題が生じてしまうのが事実。最後までしっかりと目を通さずに契約を済ませてしまうことも少なくありません。

しかし、重要事項説明書の確認が不足している状態で契約をしてしまうと、後々トラブルにつながってしまう可能性もあるため、注意する必要があります。

マイホーム購入を始めとした不動産関連の契約を行う場合は、重要事項説明書にきちんと目を通しておきましょう。

重要事項説明書でチェックすべきポイント

専門的な用語が多く、説明文も細かいことから読みにくいのが難点である重要事項説明書。ここからは、重要事項説明書を確認するにあたって、とくにチェックしておくべきポイントについて解説します。

法令における制限事項

法令における制限事項に関しても、きちんと確認しておくことが大切です。

不動産業界は、あらゆる制限に則ったうえで契約が成立しています。例えば「住宅の建築が禁止されている地域には家を建てない」「建物の高さや面積などが法律に違反していない」など、制限事項は意外にも多いのです。

仮に、法律違反を犯している住宅を購入してしまった場合、せっかく購入したマイホームを手放さなければならない可能性があります。

念願のマイホーム購入で失敗しないためにも、法令における制限事項を守っているか、重要事項説明書で確認しておきましょう。

土地や道路のこと

購入予定の建物の、敷地に接する道路に関することや、私道に関することなどは重要事項説明書に細かく記載されています。

あまり知られていませんが、道路の幅や接している面の大きさなどは法律で細かく定められており、場合によっては「セットバックが必要」「建物が建てられるエリアではない」などとされていることがあるのです。

とはいえ、これらは主に「一戸建て」に該当する内容であるため、マンションやアパートの契約に関してほとんど関係はありません。

戸建ての購入を検討している方は、上記の内容を確認したうえで建築計画を立てることが大切です。

インフラ関連

水道や電気といったインフラ設備についての説明事項です。

例えば、排水を行うにあたって、その方法が公共下水道ではない場合はどのように下水処理を行うのかは大きな問題です。とくに、戸建ての場合は排水が公共下水道ではない場合があるため、あらかじめ確認しておかなければなりません。

また、仮にインフラ関連の設置が完了していない場合は、その工事費の額をどれくらい負担するのかも明確にしておく必要があります。

こうしたインフラ関連の内容は、重要事項説明書に記載されていないケースがありますので、必要に応じて担当者に問い合わせておきましょう。

敷地の状態

敷地の状態については、実際に現場に見学に行けば分かるものと考えがちですが、目では確認できないこともあります。特に「傾斜」「排水設備」は、重要項目でありながら、目視では確認できないのが事実。重要事項説明書に目を通してチェックしておく必要があります。

「家を建てたけど傾いている」「排水設備の工事で思わぬ手間がかかった」などの問題を回避するためにも、敷地の状態について把握しておいてください。

建物の構造

完成後はどのような仕上がり・仕様となるのかをきちんと重要事項説明書で確認しておきましょう。

ここでいう「完成後の仕上がり・仕様」とは、デザインなどの見た目の問題では無く、設備や間取り、素材などの事を指します。

指定した素材が使用されるか、希望の間取りで完成されるか、は重要なチェックポイントです。完成してから「希望内容と違う!」とトラブルにならないよう、建物の構造に関する記述も確認しておくことをおすすめします。

マンションの共用部分

マンションに住む場合は「共有部分」の記述項目も確認しておきましょう。

マンションの共有部分とは、通路やゴミ置き場、エレベーター、駐車場などのことで、「使用方法」「メンテナンスの頻度や方法」「メンテナンスや清掃の委託先」などをきちんと確認しておくことが大切です。

マンションの共有部分が乱れていると、生活に支障が生じてしまうこともあり、常に整理されていることが重要。何らかのトラブルや問題が生じた場合には、どこに相談すれば良いのおかも確認しておくと、スムーズに対応してもらいやすくなります。

そのほかの必要費用

不動産の購入費用の他、何の項目にいくらかかるのか、といった経済面の記述の確認も忘れてはなりません。

例えば、「手付金」「管理費」など、不動産購入に直接関係の無い費用が発生することは多いです。これらが具体的にいくらかかるのかを事前に把握しておかないと、後々の金銭トラブルに発展してしまう可能性があります。

金銭的な問題は1円単位でしっかりと確認しておくことが大切。パンフレットなどの内容と違いは無いか、過去の打ち合わせと矛盾はないか、などをきちんと確認しておきましょう。

契約解除のこと

万が一契約解除が必要となった場合に、どのような条件が設けられているかを確認しておくことをおすすめします。

具体的には、「違約金の請求」「オプションへの対応」「住宅ローンの特約関連」などがチェックポイントです。特に、金銭的な項目に注目し、万が一の事態に備えておくようにしましょう。

供託や保険加入

供託や保険加入の詳細については、重要事項説明書に細かく記されています。

供託所はどこなのか、各種保険に加入した場合の保障内容や適用条件などは事前に確認しておかなければならない項目です。

いざというときに、「どうすればいいの?」と慌てないためにも、供託と保険内容についてもきちんと目を通しておきましょう。

重要事項説明書の確認漏れで考えられるトラブル

重要事項説明書の確認漏れは決して珍しいことではありません。しかし、それが原因でトラブルに陥ってしまうケースも多いです。

ここからは、重要事項説明書を十分に確認しなかったことによる、考えられるトラブルについて詳しく解説していきます。

建築予定の土地が「建築禁止」の場所だった

悪質な業者に引っかかってしまった際によくあるのが、「打ち合わせで確認した内容と、重要事項説明書の内容が異なる」というものです。

特に、建物の面積や各種費用、保険内容などでこうしたトラブルが多く、「あとで重要事項説明書を読み返してみたら、聞いていた内容と違った」といった問題を抱える方は意外にも少なくありません。

その場ですぐに矛盾点を指摘できなかったことで、修正が難しくなったり、内容の変更のために別途様々な部分で費用が発生してしまうというリスクがあります。

重要事項説明書は受け取った時点で、きちんと隅々まで読み込み「矛盾点」がないかをチェックしましょう。

重要事項説明書の虚偽の記載

稀なケースではありますが、重要事項説明書に虚偽の記載があるというトラブルが実際に存在しています。

契約者が重要事項説明書に目を通さないことを良いことに、虚偽の記載をして、トラブルを起こすことがあるのです。

例えば、打ち合わせの時点では契約者に都合の良い内容を話していたにも関わらず、重要事項説明書には業者に都合の良いように書き換えられている、といったことなどが挙げられます。

虚偽の記載を見破るためには、重要事項説明書の目通しが必要不可欠です。

重要事項説明書は正しく理解することが大切

契約者にとって重要な書類である「重要事項説明書」。本ページでは、そんな重要事項説明書のチェックポイントについて解説しました。

専門用語が多いことや、記載内容が多いことから、ついつい確認を疎かにしがちな重要事項説明書。しかし、確認不足は思わぬトラブルを招いてしまうため注意しなければなりません。

ぜひ、本ページを参考にしながら、重要事項説明書について理解を深めておきましょう。

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