
不動産一括査定サイトって、使っても大丈夫なのかな?

どんなデメリットがあるんだろう?
このような疑問をお持ちのあなたにこの記事を書きました。
この記事を読めば、不動産一括査定サイトをどんな人が使うべきか、不動産一括査定サイトのデメリットがわかります。
- 不動産一括査定サイトとは何か知りたい人
- 不動産一括査定サイトに向いている人はどんな人か知りたい人
- 不動産一括査定サイトのデメリットを知りたい人

結論から言うと、不動産一括査定サイトは、便利なサービスですが、デメリットもいくつかあるので、使う際は注意が必要です。
不動産一括サイトを利用したことによって、不動産が売れない原因になりえます。
これから不動産の売却を検討されているということであれば、不動産が売れなくなる原因を先に知っておくことも大切です。
下記に不動産が売れない理由・原因についてまとめましたので、宜しければ合わせてご確認ください。
それでは、本題の、一括査定サイトについて詳しく解説していきます。
目次
不動産一括サイトとは

不動産一括査定サイトとは、WEB上で複数の不動産会社にあなたがお持ちの不動産を一括で査定依頼ができるサイトです。
サイトでユーザーが査定申し込みをすると、サイトから複数の不動産会社へ査定の依頼を代行でしてくれます。
そのため、ユーザーは1度の申し込みで複数の査定結果を比較できるのです。
無料で利用できるため、不動産売却の際は多くの人が使用している人気のサービスとなっています。
不動産の査定方法については、こちらで詳しく解説しております。
不動産一括サイトに向いている人

- 面倒な手間を省きたい人
- 忙しくて1社ずつ調べて回る時間がない人
- 少しでも高く売るために複数の不動産会社を比較してから決めたい人
こういった人は、不動産一括査定サイトを利用することをおすすめします。
しかし、デメリットもいくつかあるので、使用する際は注意が必要です。
デメリット1 個人情報の漏えい

1つ目のデメリットは、個人情報が外部の業者に漏えいしてしまう可能性があることです。
外部に個人情報が漏れている可能性がある
不動産一括査定サイトに申し込みをする際に住所や電話番号などの個人情報を入力する必要があるのですが、それが外部の業者に漏れてしまうことがあります。
外部の業者から営業の電話がかかってくる
知らない業者から最近良く営業の電話がかかってくるという方は、特に個人情報が漏れている可能性が高いです。
査定を依頼するということは、その物件の情報を提供するということなので、仕方ない部分もあります。
しかし、自分でしっかりと情報を管理しておかないと多数の業者から営業の電話やメールが届いて、膨大なストレスを抱えてしまいます。
プライバシーポリシーの確認をすべき
不動産一括査定サイトでは、プライバシーポリシーが定められており、その中で「サイトの提携会社やその他外部業者へ個人情報を提供する場合があります」と記載されていることがあります。
それは、小さい文字で長文の内容であったり、分かりにくいところに表示されていたりして、知らず知らずのうちに利用者が同意してしまっているのです。
外部の業者からの営業電話やメールが嫌な人は、しっかりプライバシーポリシーを確認しておきましょう。
デメリット2 高すぎる査定金額

2つ目は、提示される査定金額が実際の相場価格より明らかに高いことです。
不動産会社からしてみれば、他社にお客さんを取られないように必死に営業をするのは当たり前のことです。
そのため、少しでも高く売りたいというお客さんの心理を逆手に利用して、高く売れる理由をそれっぽく並べ、相場より遥かに高い査定金額を提示してくるのです。
しかし、その査定金額をそのまま鵜呑みにしてはいけません。
不動産販売の査定金額は予測金額で販売活動をしてみないとわからない
不動産一括査定金額は、あくまで予測金額であることを忘れてはいけません。
車の査定金額であれば、それがそのまま売却価格となります。
しかし不動産の場合は、実際に物件をSUUMOやHOME`Sなどに掲載して販売活動をしてみないと、本当の売却価格は分からないのです。
販売活動がずさんな場合もあり、トラブルに発展するケースも
とにかく高い査定金額を提示して、媒介契約を結んだものの、ろくに販売活動を行わない業者も中にはいます。
- 掲載する写真の撮影が不十分
- 広告文も手抜きで書く、あるいは書かない
- 問い合わせに返事をしない
など、対してセールスをしないくせに「売れないのは価格が高いからだ」と難癖をつけて、価格を下げろと要求してくるのです。
もしそんなことを言われたら、別の業者に頼めば良いと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしその場合、今までにかかった広告費を請求される恐れがあるので、契約を結ぶ業者は慎重に決めるべきです。
サービス内容も比較するべき
どの不動産会社と契約をするかは、査定金額だけでなく、サービス内容やサポート体制も良く確認しておきましょう。
保証制度や不動産の価値を高めるサービスの有無などをその業者のホームページや営業マンから聞き出しておくことをおすすめします。
デメリット3 課金制

不動産一括査定サイトは、そのサイトに登録をしている不動産会社からの課金制で運営されています。
それによって、いくつかの弊害が生じます。
間接的に費用負担している
不動産会社は、不動産一括査定サイトに支払っている費用を仲介手数料に上乗せして査定依頼者から取ろうとしてきます。
そのため、あなたが間接的に不動産一括査定サイトの費用を負担していることになるのです。
無料で利用できると言いながら、業者の言いなりになっていると知らず知らずのうちに余計なお金を払ってしまうことになるので、注意が必要です。
最適な会社がない可能性がある
一括査定サイトに登録している不動産会社は、自らの広告では呼び込みが出来ず、広告費を払って様々な媒体から宣伝しないとお客さんが来ない会社である可能性が高いです。
必ずしもあなたに最適な会社が見つかるとは限りません。
一括査定サイトに登録の必要がない知名度や信頼のある会社と比べると、サービス内容やサポート体制で劣っているかもしれません。
心配な方は、一括査定サイトに登録のない不動産会社にも見積もりを申し込んでおくことをおすすめします。
連絡がしつこい
不動産会社からしてみると、一括査定サイトに申し込みがあった時点で競合他社が複数存在することになります。
そのため、お客さんを逃すまいと即電話や即メールなど、客取り合戦がスタートするのです。
さらに、先程お伝えした通り、不動産会社は安くないサイト利用料を払っているため、ますます気合を入れて契約させようとしてきます。
申し込みをする際は、電話ではなくメールで連絡をしてほしいこと、しつこい営業はやめてほしいことなど、ご自身の要望をハッキリと伝えておきましょう。
ハッキリと伝えていたとしても、中には自宅まで訪問してくるような営業マンもいます。
その時は、会社へ連絡をするなど毅然とした態度で決して営業マンに流されないようにしてください。
実際にあるかもしれない怖い話

あなたが不動産一括査定サイトに申し込みをした後日、ある不動産会社の上司と部下は以下のような会話をしていました。
部下「今、お客様のお家に着いたんですけど不在でした。」
上司「そうか。今日は夜も遅いしな。ポストに査定書だけ入れて、もう帰っていいぞ。」
部下「かしこまりました…あれ。すみません、ポストがいっぱいで入らないです。」
上司「中身は何だ。ちょっと見てみろ。」
部下「ほとんど競合他社の査定書ですね。」
上司「それらは全て持ち帰り、処分しろ」
部下「いや、それはちょっと法律的にまずくないですか。」
上司「他社から一歩抜きん出るためには手段は選ぶな。そう教えたはずだ。」
部下「はい…かしこまりました…」
このような会話が行われているかもしれません…
あなたの大切な不動産を適正な価格で売ることができるように、しっかりとした業者を選ぶことを意識しておきましょう。
まとめ

不動産一括査定サイトは、非常に便利なサービスですが、いくつかのデメリットがあります。
- 個人情報が漏えいする可能性がある
- 高すぎる査定金額を提示される
- 課金制による弊害がある
不動産の売却は、とても大きな金額での取引となります。
「なるべく希望通りの価格で売りたい」や「失敗したくない」という考えがあると思います。
それでも不動産一括査定サイトを利用する際は、不動産営業マンの話しを全て鵜呑みにせず、冷静に判断することが重要です。
あなたの大切な資産は、自分自身で守りましょう。
不動産を売りたいけど、不動産一括査定サイトってどうなんだろう?