購入時の”仲介手数料無料+キャッシュバック”の仕組みを一挙公開!

「仲介手数料無料+キャッシュバック」とは、仲介手数料が無料になり、なおかつ仲介手数料の一部をキャッシュバックするというもの。しかし、このようなサービスを目にしたときに、以下のような疑問を抱く人もいるのではないでしょうか?

一般的に、仲介手数料は”支払うもの”ですから、「仲介手数料のキャッシュバックは嬉しいけれど、本当に大丈夫?」と不安を感じてしまうのは自然なことだといえます。

そこで本記事では、その疑問を少しでも解消するために、仲介手数がなぜキャッシュバックされるのか、その仕組みについてお答えしていきます。

この記事でわかること
・仲介手数料+キャッシュバックってどういうこと?
・どんな仕組みでキャッシュバックされるの?
・利用するときに注意点ってあるの?

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本編の内容は「13:04」から「13:51」にお話させていただいています。

執筆者 丹拓也
執筆者 丹拓也株式会社イエツグ代表取締役 不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。 保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士

仲介手数料無料+キャッシュバックってどういうこと?


仲介手数料無料キャッシュバックの中身の前に、まずは、仲介手数料の仕組みからおさらいしていきましょう。

そもそも仲介手数料とは?

仲介手数料は、仲介した不動産会社に支払う報酬のこと。取引した不動産価格に比例して、支払う仲介手数料の上限額は大きくなる仕組みです。

仲介手数料の上限額=「売買金額×3%+6万円」(税別)

仲介手数料は、「買主」「売主」どちら側にも発生する報酬です。不動産会社は、自ら仲介した物件が売れれば売主から仲介手数料をもらうことができます。また、物件の買主を不動産会社自身が見つけてくれば、買主からも仲介手数料が発生します。

この仲介手数料は上記計算式で算出される上限額さえ超えなければ、各不動産会社が自由に取り決めることができるシステムです。お客さまから上限額いっぱいいっぱいの金額をもらわなければいけないという法律は、どこにもありません。

しかしながら、現在の不動産業界では、上限額ギリギリの仲介手数料を報酬として受け取ることが常習的になっています。

ここ数年でよく見かける「仲介手数料割引サービス」は、このような矛盾した報酬を改善しようという取り組みです。

「これまで当たり前のようにもらっていた仲介手数料を削減し、お客さまの負担を減らしていこう!」

という革新的な不動産業者が、仲介手数料の割引や定額化を掲げているのです。

仲介手数料の計算方法については、下記ページで詳しく紹介しています。上限額の算出方法について知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

無料の上にキャッシュバックまで受けられる!

「仲介手数料無料」とは、文字通り不動産会社に支払う報酬がゼロだということ。

さらに「キャッシュバック」とは、買主様をご紹介いただいた方に対し、紹介料を還元するという仕組みです。

この2つのサービスを組合わせたものが、「仲介手数料無料」+「キャッシュバック」となります。

無料の上にキャッシュバック???

と、まだ頭の上にはてなマークが浮かんでいる方も多いと思いますので、次項からさらに詳しく「仲介手数料無料+キャッシュバック」の仕組みを解説していきます。

仲介手数料無料+キャッシュバックの仕組み

実際に仲介手数料を支払っているならまだしも、仲介手数料が無料となりなり、さらにキャッシュバックとして還元できるお金は一体どこから発生するのでしょうか?

不動産会社によっても様々なパターンがありますが、一般的には以下のような仕組みによってキャッシュバックが行われています。

  • 広告費や人件費を削減する企業努力で買主の仲介手数料を無料に
  • さらに売主からの仲介手数料の一部を紹介者にキャッシュバック

買主の仲介手数料が無料である上に買主の紹介者にキャッシュバックするということは、他の収入源がなければ不可能。その資金源は、売主からの仲介手数料となります。

たとえば、弊社イエツグの例でご説明します。

3,000万円の不動産の売買の場合……

  • 買主様:仲介手数料無料
  • 売主様:仲介手数料96万円(税別)

→買主様のご紹介者様に「96万円×55%=52.8万円」をキャッシュバック

つまり、売主より正規手数料を受領できる物件のみ買主様の仲介手数料を無料とし、なおかつ買主様をご紹介いただいた方に売主報酬の55%をキャッシュバックさせていただいております。

これを可能にするには、ただ単に”仕組み”を構築するだけではなく、企業努力をしなければ到底なしえることではありません。弊社は人件費や広告活動費、店舗経費の無駄を見直し、この仕組みや弊社の理念に価値を見出していただく”努力”をしております。

イエツグくん
「仲介手数料キャッシュバック」は買主にとって魅力的なサービスの1つだけど、”無料”や”キャッシュバック”という言葉を巧みに使っているだけのケースもあるから注意が必要だよ。

仲介手数料キャッシュバックを利用する前に気を付ける2つのこと

仲介手数料のキャッシュバックには、利用するにあたってはいくつか注意すべき点があります。

それは、トータル的に考えて本当に自分に利益があるのかということ。いくら現金をもらえるとしても、以下のようなケースでは、とてもお得とは言えません。

  • もともと仲介手数料が不要な契約
  • 適用条件が当初よりもどんどん厳しくなってきた

上記の状況が具体的にどのようなことなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

不動産会社が売主の物件は仲介手数料が必要ない

不動産会社が売主となっている物件を購入する場合は、そもそも仲介手数料が不要です。「仲介」にはあたらないので、手数料を支払う必要はありません。

にもかかわらず、「仲介手数料の一部を還元しますよ」「キャッシュバックもしますよ」というのは、お得感がないどころか明らかな「嘘」です。

仲介手数料無料もしくはキャッシュバックを利用するときは、仲介する不動産会社がいるのかどうかを確認するようにしましょう。

適用条件が厳しい

「キャッシュバック適用条件が当初よりもどんどん厳しくなる」
「広告に書いていない条件を提示される」

このようにキャッシュバックサービスを受けたくて契約したのに、話を進めていくうちに適用条件が厳しくなってしまう……というケースもあります。「適用するためには、これら条件を満たさなければいけない」など、客引きだけのありもしないサービスを広告は「不当表示」にあたるので完全にアウト。つまり、悪徳業者に分類される危険な業者ということです。

キャッシュバックサービスを検討するときは、不動産会社に対し「広告の内容と異なる部分はないか」「適用条件はどうなっているのか」について問い合わせてみましょう。

仲介手数料のキャッシュバックは違法ではない

「仲介手数料のキャッシュバック」については、「宅地建物取引業法(宅建業法)」と「景品表示法(景表法)」という2つの法律に関わってきます。

まず「宅建業法」では、仲介手数料の上限は定めていますが下限についての規定はないため、仲介手数料を無料にしても違法ではありません。

そして「景表法」とは、商品(サービス)の品質や価値ではなく、「おまけ」や「付録」のようなもので不当に消費者を集める仕組みを取り締まる法律です。

ただこれは、キャッシュバックや「おまけ」を付けてはいけないというものではありません。サービスを鑑みたときに、「著しく高額なものを景品としてつけてはいけませんよ」というものです。

弊社のキャッシュバックサービスは景表法の取り扱いには十分気を付けており、キャッシュバックの対象者を「買主様のご紹介者様」とさせていただいております。

景品表示法については弊社イエツグの顧問弁護士にリーガルチェックを受けており、違法性はなくトラブルなく適法に手続きを進めることが可能です。

「仲介手数料無料尚且つキャッシュバックも安全に受けたい!」

という方は、お気軽に弊社宛にご相談ください。

違法のキャッシュバックに注意!

以下のようなキャッシュバックは明らかに違法行為なので、ご注意ください。

  • キャッシュバックと記載しているのにもかかわらずキャッシュバックしない
  • キャッシュバック対象物件の価格が相場よりも高く表示されている

上記の内容は、不当な表示として景表法に違反しています。

ありもしないサービスでお客さんを誘引したり、本体価格そのものを引き上げてお得感を出す行為は、公正取引委員会により禁止されています。仲介手数料のキャッシュバックサービスを利用するときは、上記の2点に該当していないかチェックしてみてください。

仲介手数料キャッシュバックに関する税金について

キャッシュバックを不動産会社から受け取った場合は、一時所得として確定申告をする必要があります。

キャッシュバックを受ける予定のある方や、キャッシュバックを受けた場合はしっかりと確定申告をしましょう。キャッシュバックを受けたのにもかかわらずうっかり確定申告を忘れてしまった場合や、故意に確定申告をしなかった場合、あとから税務調査が入る場合もありますのでご注意ください。

一時所得とは

一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
この所得には、次のようなものがあります。

(1) 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。)
(2) 競馬や競輪の払戻金
(3) 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等
(4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものは除きます。)
(5) 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等

引用元:No.1490 一時所得|国税庁

No.1490 一時所得|国税庁

一時所得の計算方法と税額の計算方法

●一時所得の計算方法について

A.所得の計算
受け取ったキャッシュバック金-50万円(特別控除)=一時所得

●税額の計算方法について

B.税額の計算方法
一時所得×1/2(給与所得などの他の所得の金額と合計し総所得金額から税額を計算)

以上となります。

たとえばキャッシュバック金が100万円とした場合、一時所得は50万円となります。一時所得50万円と他の給与所得を合計し、所得税を計算します。

給与所得が500万円の方であれば、一時所得と合計して550万円が総所得金額となるということです。

キャッシュバック金に関して詳しく話しを聞きたいという方は、弊社の顧問税理士を紹介しますのでお気軽にご連絡ください。

まとめ:‟仲介手数料無料+キャッシュバック”の仕組みを理解してお得に不動産を購入しましょう!

取引金額が大きい、不動産売買。少しでも負担を軽くするために、このような仲介手数料割引サービスが普及するのはとても嬉しいことですよね。

イエツグでは、「買主様仲介手数料無料+紹介者様仲介手数料55%キャッシュバック」というプランをスタートしました。「売主の報酬が発生する物件」の買主様・紹介者様が、プランの対象となります。

「主人が最近不動産探ししているからイエツグのキャッシュバックサービスを紹介しよう!」

「親戚に家探しをしている人がいるから仲介手数料無料+キャッシュバック対象物件か調べてもらおう!」

そのような方であればピッタリなサービスとなっております。

また、キャッシュバックサービスが適用とならないお客さまでも、仲介手数料18万2,900円の定額サービスもご用意しております。

これから見学を予定している、もしくは既に購入に向けて検討している物件がある場合は、弊社宛に物件のURL等を共有していただき、仲介手数料が無料尚且つキャッシュバック可能か、定額になるのかを診断してください!

イエツグは、住宅とともに想いを”人から人に継ぐ”という願いから付けた社名です。仲介手数料を格安・定額にすることで、節約できた費用を住宅の質を向上させるために使っていただきたいと考えております。住まいを”継ぐ”には、耐震性や価値を向上することが不可欠だと思うからです。 イエツグ代表の私、丹は、元消防士。東日本大震災で多くの家屋が倒壊し、大切なものを失った方々を目の当たりにしたことにより、既存住宅の価値を上げ、良質な住宅を流通させることがこの国の急務なのではないかと考えるようになりました。小さな会社ではありますが、社員一同、同じ志を持って対応させていただいております。ぜひ一度ご相談ください。

監修者 亀梨奈美
監修者 亀梨奈美大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。株式会社real wave代表取締役。「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに、機関紙から情報サイトまで不動産ジャンルのあらゆる文章を執筆・監修。

仲介手数料キャッシュバックに関してよくあるご質問

仲介手数料が無料なうえにキャッシュバックしてもらえるのはなぜ?

キャッシュバックさせていただくのは、買主様のご紹介者様です。企業努力により人件費や広告費、経費の削減によってこれが可能となります。

仲介手数料無料+キャッシュバックって違法なのでは?

まず仲介手数料に関しては、法律で定められているのは上限のみです。そしてキャッシュバックに関しては、景品表示法の管轄となります。弊社の場合、リーガルチェックを受けたうえで、買主様のご紹介者様にキャッシュバックをさせていただいております。

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