- 変動金利の特徴
- 固定金利の特徴
- 今の金利水準と今後の見立て

固定金利と変動金利のどちらが正解かは、金利の数字だけでは決まりません。返済額が上がったときも家計を維持できるか、金利上昇リスクをどこまで許容できるか、購入後の教育費や修繕費まで含めて選ぶ必要があります。
住宅金融支援機構の2026年1月調査では、実際に住宅ローンを利用した人の金利タイプは変動型が75.0%でした。一方、同じ調査では73.7%が今後1年間の住宅ローン金利は現状より上昇すると回答しています。利用者が多いことと、自分の家計に合うことは別の話です。
目次
「変動金利」の特徴

5年ルール
一部の変動金利商品には、金利が上がっても一定期間は毎月の返済額を据え置く「5年ルール」があります。ただし、すべての金融機関・商品に共通する制度ではありません。適用の有無と、返済額が据え置かれている間に元本と利息がどう変わるかを確認してください。
125%ルール(1.25倍)ルール
商品によっては、5年後の返済額見直しに上限を設ける「125%ルール」があります。これも一律に適用されるわけではなく、返済額の上昇を抑えるだけで利息の支払いがなくなる制度ではありません。契約書や金融機関の説明資料で確認しましょう。
変動金利のリスク
たとえば、毎月10万円を返済していて、返済開始から半年後に金利が上がったとしましょう。

固定金利は「全期間固定」と「期間選択型」にわかれる

「全期間固定金利」の特徴

「固定期間選択型」の特徴


【参考:2020年】当時の利用傾向と金利表(現在の比較には使用しない)
この章に掲載している利用傾向や金利表は2020年当時の参考資料です。現在の金利や取扱条件を示すものではないため、申込みを検討する際は各金融機関の最新資料を確認してください。

| 全期間固定金利 | 変動金利 | 固定期間選択型(10年) | ||
| 三菱UFJ銀行 | 店頭 | 1.82% | 0.625~0.775% | 0.84% |
| ネット | – | 0.525% | 0.74% | |
| みずほ銀行 | 店頭 | 1.14% | 0.625~0.875% | 0.85~1.10% |
| ネット | 1.04〜1.14% | 0.525~0.775% | 0.75~1.00% | |
| 三井住友銀行 | 店頭 | 1.68% | 0.575~0.775% | 1.10~1.60% |
| ネット | 1.28~1.68% | 0.475~0.725% | 1.10~1.55% | |
| auじぶん銀行 | – | 0.41% | 0.55〜1.50% | |
| ジャパンネット銀行 | – | 0.38% | 0.545% | |
| 住信SBI銀行 | 1.17〜1.58% | 0.41% | 0.76〜1.16% | |
| ARUHI | 1.12〜1.27% | – | – | |
コロナ禍で最も選択された金利タイプは「変動型」

2026年7月時点:固定金利と変動金利を比べるときの確認ポイント
この記事には過去の金利記録が含まれています。過去の数字を現在の借入条件として使うのではなく、申込み時点の公式金利と、金利が見直された場合の返済額を確認してください。
2026年7月時点で確認できる公式情報
- 日本銀行は2026年6月16日、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.0%程度で推移させる方針を公表しています。ただし、政策金利の変更が各銀行の住宅ローン金利へ同じ幅で直ちに反映されるとは限りません。
- フラット35の公式ページでは、2026年7月の21年〜35年の金利範囲を年3.14%〜年5.40%、最頻金利を年3.14%と案内しています。融資率、団信、金利引下げメニューなどで条件は変わります。
日本銀行の2026年6月金融政策決定資料と、フラット35の新規借入れ公式ページで最新条件を確認しましょう。
数字より先に、返済額が変わる条件を確認する
変動金利が怖いかどうかを、金利の数字だけで決めるのは少し乱暴です。確認したいのは、基準金利の見直し時期、返済額の変更ルール、優遇金利の適用期間、そして金利が上がった場合の家計への影響です。金融機関によって取扱いが異なるため、契約前に商品説明書と返済シミュレーションを確認してください。
固定金利も「高いから損」とは限りません。将来の返済額を読みやすくしたい人にとって、金利上昇リスクを抑えるための費用と考えられる場合があります。固定・変動のどちらかを一律に勧めるのではなく、借入期間、手元資金、教育費などを含めて比較するのが実務的です。
金利上昇局面で固定・変動を比較するポイント
ここからは、古い時点の金利表ではなく、現在の住宅ローン選びで確認したいポイントを整理します。金融機関や商品によって適用金利、基準金利の見直し時期、返済額の見直し方法は異なるため、申込先の説明資料で確認してください。
| 確認すること | 変動金利で特に確認 | 固定金利で特に確認 |
|---|---|---|
| 返済額 | 金利上昇時の返済額と家計の余力 | 固定期間終了後や全期間固定の総返済額 |
| 契約条件 | 基準金利、見直し時期、返済額のルール | 固定期間、終了後の適用金利、手数料 |
| 家計の変化 | 教育費・修繕費と同時に負担が増えないか | 初期の返済額を無理なく継続できるか |
いわゆる「5年ルール」や「125%ルール」は、すべての金融機関・商品に一律で適用されるものではありません。適用される場合でも、返済額の急な上昇を抑える仕組みであって、利息の負担が消える制度ではありません。契約前に、金利が上がった場合の返済額と未払利息の扱いまで確認しましょう。
金融庁の監督指針でも、金融機関が金利変動型または一定期間固定型の住宅ローンについて、金利変動リスクを説明し、将来の返済額を示す場合は合理的な前提で試算することが求められています。銀行の試算を聞いて終わりにせず、自分の家計でも確認するのが実務的です。
住宅金融支援機構の住宅ローン利用者の実態調査などで全体の傾向を確認しつつ、最終的な条件は検討中の金融機関へ確認してください。
まとめ:変動金利と固定金利どっちがいいのかは借り入れる人と状況によって異なる
変動金利は、金利が低いというメリットがありますが、金利上昇リスクがあります。金利固定期間は、長ければ長いほど金利水準が上がりますが、その分、金利上昇リスクは減っていきます。 金利タイプの選択は、要は将来の安心を買うかどうかということ。返済期間も年収も、将来的な繰り上げ返済の可否も人によって違うわけですから、「変動が絶対お得」や「固定では損する」なんてことは、あなたの状況や意志を知らないうちはなおのこと断言できません。 弊社には、FPや住宅ローンアドバイザーの有資格者が在籍しておりますので、物件選びのみならず住宅ローンや資金計画のご相談も承っております。住宅ローンは、変動か固定かのみならず、団体信用生命保険(団信)やどの金融機関で借りるかについても選択しなければなりません。 数十年と長きにわたって返済していく借り入れです。悩むのは当然です。その悩みを少しでも解消し、安心して住宅ローン組み、不動産をご購入いただけるよう、少しでもお力添えさせていただけましたら幸いです。






























