緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ油断を許さない新型コロナウィルス。完全な収束は難しく、今後はコロナと共存する「withコロナ」の時代になるともいわれています。
すでにコロナショックによる雇用の悪化などが始まっていますが、経済への影響が本格化するのがこれからだと見られ、不動産価格についても今後、一定期間は下落する可能性が高いというのが大方の見方です。
そんな時代に、不動産を売らなければならない事情ができた場合には、どうすればいいのでしょうか?
- withコロナ時代の不動産の売り時は?
- 住宅ローンの返済が厳しいときはどうすればいい?
- withコロナ時代でも好条件で売るための方法は?
本記事では、withコロナの時代に、より好条件で不動産を売るための方法を解説していきます。賢く不動産を売却したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

不動産業界の活性化・透明化を目指し、2018年仲介手数料定額制の不動産会社「イエツグ」を設立。お客様の「心底信頼し合えるパートナー」になることを目標に、良質なサービスと情報を提供している。
保有資格:宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナー技能士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー・防災士
目次
withコロナ時代に賢く不動産を売却する方法1.タイミングを見極める

これから不動産売却をお考えの方は、売却査定をなるべく早く行いましょう。
というのも、2020年6月現在の状況では、不動産はできるだけ早く売った方が高く売れる可能性が高いといえるからです。
コロナ禍の不動産取引状況


(出典:東日本レインズ)
緊急事態宣言真っただ中の2020年4月は、中古物件の取引件数が著しく減少しました。
首都圏中古マンションの成約件数は、前年同月比-52.6%、中古戸建は-41.5%と約半減。これは統計開始以来、過去最大の下がり幅となりました。
一方、成約単価については、エリアごとに命運が分かれた結果となっています。


(出典:東日本レインズ)
傾向からすると、都市部はマンション価格の下落幅は少なく、逆に戸建ての価格は大きく下落しています。
6月10日に、5月の首都圏の中古物件成約状況の速報値が発表されました。下記記事で詳しく解説しておりますのでご参照ください。
不動産価格は需給バランスで決まる
そもそも、不動産価格は需要と供給のバランスで決まります。
たとえば、不動産を買いたい人の数(需要)が多く、売り出し物件数(供給)が少なければ不動産価格は上がります。一方、その逆であれば不動産価格は下がるという仕組みです。
つまり、withコロナ時代に需給バランスがどうなるか?を考えれば、今不動産を高く売れるのか?が分かってくるというわけです。
もちろん「確実にこうなる!」とは言い切れませんが、アフターコロナには、しばらく供給が少ない状況になると見られます。
先述通り、コロナ禍の不動産取引は、過去に例がないほど少ないものでした。ただこれは、経済状況の悪化によるものというよりは、緊急事態宣言下で物理的に不動産購入ができなかったことに起因するでしょう。つまり、コロナ禍では「不動産を買いたくても買えなかった人」が一定数いるものと見られ、アフターコロナでは、短期的にコロナ禍の反動的な形で需要が上昇する可能性があります。
とはいえ、やはり不況の折に不動産を買おうと考える人の絶対数は決して多くはないでしょう。

2020年6月9日現在、ここ数日の日経平均は、コロナ前の水準に迫る勢いで上昇傾向にあります。しかし今の上昇傾向は、景気が上向いているのではなく、経済活動再開の期待感によるところが大きいでしょう。実質的にはまだまだ自粛モードは継続しており、コロナウィルス蔓延の第二波、第三波が来ないとも限りません。
また、コロナショックの影響は、これから本格化すると見られます。現に、コロナによる解雇は日に日に増えており、悪化のペースは加速していると6月5日付の日経新聞は報じています。株価についても、二番底がくる可能性は否定できず、株価に追従するといわれる不動産価格もまた、中長期的には下落が避けられないといえるのです。
従って、冒頭で述べたように、アフターコロナに不動産を売るのなら、需要が期待でき、経済状況の悪化が顕著になる前の早い段階で売却時期を検討するのが賢明だといえるでしょう。
withコロナ時代に賢く不動産を売却する方法2.住宅ローン返済が厳しくなる前に

今、不動産売却をお考えの方の中には、「住宅ローンの返済が厳しいから」という理由の人もいらっしゃるのではないでしょうか?
住宅ローンの返済が“一時的に”厳しい場合には、まずはコロナ関連の給付金制度や各金融機関の救済策を活用して乗り切れそうか検討しましょう。
給付金の受給やボーナス払いの停止、一時的な返済猶予の措置を受けてもなお、状況が改善しない見込みにある方は、やはりできるだけ早く売却を考えるべきです。
住宅ローンは、わずか3ヶ月ほど滞納させてしまうだけで、金融機関は強制競売に向けた手続きを開始してしまいます。競売になってしまえば、落札価格は市場価格から著しく低い金額になってしまう可能性があり、最終的には家がなくなり、信用もなくなり、自己破産に追い込まれてしまうケースも少なくありません。
すでに住宅ローンを滞納させてしまった、あるいは競売手続きが開始してしまったという方は、「任意売却」によって競売を避けられる可能性があります。弊社は、一般的な不動産会社ではあまり取り扱いのない任意売却にも対応しておりますので、できるだけ早くご相談ください。一度始まってしまった競売手続きは、止まることはありません。
withコロナ時代に賢く不動産を売却する方法3.価値を向上させる
多くの人の所得が減り、先行きも見通せないwithコロナ時代に、できるだけ好条件で家を売るには、競合物件との差別化を図ることが大切になります。つまり、少ない購入希望者の目に留まらせるための“施策”が必要だということです。
差別化を図るには、競合物件より価格を下げるのが一番手っ取り早い方法です。しかし、できる限り高く、できる限り早く売りたいというのが売主共通の想いでしょう。
数ある物件の中でピカっと光る魅力となるのは、なにも価格の安さだけではありません。競合物件と価格は変わらないのに、「リフォーム済み」や「ハウスクリーニング済み」との記載があれば、買主は必ず「見てみたい!」と思うものです。
さらに昨今では、ホームインスペクションの需要も向上しています。ホームインスペクションとは、室内に大きな損傷はないか?床の傾きはないか?などを専門家がチェックする「住宅診断」のこと。買主は見えない部分の状態までをも把握して物件を購入できるので、ホームインスペクション済みの物件は「安心」が付帯しているといえるでしょう。
弊社イエツグでは、リフォーム・ハウスクリーニング・ホームインスペクション、いずれも売主様の負担ゼロで付帯させていただいております。リフォーム付き売却プランのみ「売却金額×3%+6万円」の仲介手数料を頂戴しておりますが、その他の売却においては、仲介手数料が定額182,900円。つまり、イエツグでは、次の2つのプランから選択していただけるということです。
- リフォーム付き売却プラン(仲介手数料:売却金額×3%+6万円)
- ハウスクリーニング・インスペクション無料(仲介手数料:182,900円)
※②については、確定申告代行と既存住宅瑕疵保険も無料付帯!
売却不動産に付加価値をつけることは、withコロナ時代に“選ばれる”ための一種のキーワードになると私たちは考えております。競合物件と差別化するため、また売却の負担を減らし少しでも手元に残るお金を増やすため、withコロナ時代の不動産売却はぜひイエツグにお任せください。
まとめ:withコロナ時代の不動産売却で後悔しないためにはいつでも売却できる準備を
withコロナ時代に賢く不動産を売却する方法は、まず不動産の価値を把握すること。さらに、刻一刻と変化していくであろう需給バランスを察知し、売り時を見定めることです。
そのためには、できるだけ早期に不動産会社に相談し、いつでも売り出せる準備をしておくことをおすすめします。
